元トランプ陣営の顧問、ロジャー・ストーンがストリップクラブに出演する理由

他の団体から出演依頼があったどうかについてスパイザー氏は言及しなかったが、ストーン氏が必要に迫られているのは明らかだ。本人も一度ならず公言しているように、彼は一文無しなのだ。「ロシア疑惑、共謀、あるいは反逆罪で起訴されるという無責任かつ誤った報道が2年間も続いたことで、ロジャー・ストーン氏は財政的に打撃をうけ、破産寸前に追い込まれました」と、彼名義の声明文が出された。「彼は、本格的に裁判で争うために必要な200万ドルを募金に頼るほかはないのです」。膨大な訴訟費用により、ストーン氏と妻はフォートローダーデイルにある月9500ドルの豪邸を出て、1ルームマンションに引っ越さねばならなくなった。また資金集めのために、直筆サイン入りの石、もとい「ペーパーウィエト」を自分のWEBサイトで販売するなど、知恵を絞り出さなくてはならなかった。それも「トランプ支持者、ネット戦士、ストーントゥルーパー(本人はロジャー・ストーン支持者をこう呼んでいる)にうってつけの贈り物」とのうたい文句付きで(ちなみに彼は、ミュラー捜査に関して一切公言してはならないという箝口令にも関わらず、「ロジャー・ストーンは何も悪いことをしていない」と書かれたTシャツまで販売している。「RAPE」の文字と一緒に、にっこり微笑むクリントン元大統領がでかでかと描かれたTシャツも絶賛販売中)。

彼の深刻な懐事情と、起訴内容の重大さを考えると(有罪判決になれば1~5年の禁固刑)、ストーン氏は明らかに苦境に陥っている。だとしても、彼のために涙を流す必要はあるまい。最近も懲りずに、自らを「神の使い」だとぬかしたのだから。Southside Paper Moonのマイク・ディキンソン企画部長は今度のストーン氏の出演料について、正確が額面を挙げることは拒んだものの、ニュースサイトDaily Beastに対してこう述べた。「かなりいい額をお支払いしている、とだけ言っておきましょう」

Translated by Akiko Kato

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