ボブ・ディラン、「ローリング・サンダー・レヴュー」14枚組BOXセットを準備中

「ローリング・サンダー・レヴュー」ツアーでのボブ・ディラン(Photo by Ray Stubblebine/AP/REX/Shutterst)

ボブ・ディランの有名な「ローリング・サンダー・レヴュー」を年代順に記録した新しいBOXセットが、マーティン・スコセッシ監督による1975年同ツアーのドキュメンタリー映画『Rolling Thunder Revue:A Bob Dylan Story』と連動する形でリリースされる。BOXセットは6月7日リリース予定で、映画は6月12日よりNetflixと一部の劇場で公開される。

『Rolling Thunder Revue: The 1975 Live Recordings』は、14枚のCDと148トラックで構成され、ツアーから選りすぐったディランのフルセット5つをプロフェッショナル録音で収録。また、最近になって発見された、ニューヨークのS.I.R.スタジオで行われたツアーリハーサルのテープ音源も含まれる。正確なトラックリストはまだ発表されていない。

ディランは1975年から1976年にかけて「ローリング・サンダー・レヴュー」ツアーを行い、何の予告もなしに劇場でのライヴを続けた。ツアーにはジョーン・バエズ、ロジャー・マッギン、ランブリン・ジャック・エリオットなどのアーティストが参加した一方、リンゴ・スター、パティ・スミス、ジョニ・ミッチェルなどが一回限りのスペシャルゲストとして登場した。

「ローリング・サンダー・レヴュー」のボックスセットは数年前から制作中だと報じられていた(同ツアーからセレクトされた曲は2002年の『ザ・ブートレッグ・シリーズ第5集』で取り上げられた)。2017年、ディラン関係者と親しいある人物は、「最高の時代だったし、素晴らしい環境でレコーディングされた音楽がたくさんある。映画と組み合わせたら最高だ。本当に信じられないくらい良いものがあるんだ」とローリングストーン誌に語っている。

このツアーを題材にしたスコセッシのドキュメンタリー映画も、Netflixから1月に第一報が到着するまで長く噂されていた。この映画では、ツアーの他の出演者と同様に、ディラン自身が答えた貴重なインタビューがフィーチャーされる予定だ。インタビューの大部分は、ディランの長年のマネージャーで、スコセッシの2005年作『ノー・ディレクション・ホーム』でも聞き手役を務めた、ジェフ・ローゼンが担当したと伝えられている。

Translated by Rolling Stone Japan

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