グレイトフル・デッド、バンド結成からウッドストックまでを網羅したグラフィック本が出版

自伝的なグラフィックノベル本を来年出版することとなったグレイトフル・デッド(Chris Walter/WireImage)

2020年初頭に発売予定のグレイトフル・デッドのグラフィックノベル本『Grateful Dead Origins(原題)』は、初期のバンドの足跡が網羅されており、未発表曲を収録したアナログ盤LPが付録されるという。

グレイトフル・デッドはZ2コミックスとタッグを組んで自伝的なグラフィックノベル本を制作することになり、未発表曲を収録した付録レコードと共に2020年初めに出版される予定だ。

このグラフィックノベル本『Grateful Dead Origins(原題)』はバンドの初期のキャリアをフィーチャーしており、コメントによると、彼らが「バーで演奏するバンドから、伝説のWarlockコンサートを経て、独自のサウンドを生み出し、ジャムバンド・カルチャーの始祖となるまで」を、クリス・ミスキーウィックツが執筆し、ノア・バン・サイバーが漫画を担当すると言う。

「クリスとノアはデッドの繊細さをしっかりと捉えた文章と画をすでに作っており、バンド結成の1965年からウッドストック出演までの初期のグレイトフル・デッドが、ページをめくるたびに活き活きと登場する」と、グレイトフル・デッドの公文書保管人デヴィッド・レミユーが語った。そして「デッドの歴史と源泉をとても深く掘り下げて調査した才能あふれる2人のアーティストと提携できたことは幸せ以上のものだ」と続けた。

『Grateful Dead Origins』のデラックス版はハードカバーで、同書に登場する年代に作られた彼らの未発表曲から厳選した楽曲を収録した特別LPが付録としてつく予定である(まだトラックリストは発表されていない)。さらに、同書のクリエーター2人のサイン付きアートプリントも3枚つく。ソフトカバーの標準版も発売される予定で、これには同時代のグレイトフル・デッドの音楽ダウンロードが付録でつくという。

『Grateful Dead Origins』はZ2コミックスが手がける音楽関連プロジェクトの最新作品だ。同社は日本の人気バンドBABYMETALと提携した『Apocrypha(原題)』、ブラック・ヴェイル・ブライドと提携した『The Ghost of Ohio(原題)』、スキレットと提携した『Eden(原題)』などをこれまでリリースしている。

また、昨年出版された、写真集『アイズ・オブ・ザ・ワールド:グレイトフル・デッド写真集1965〜1995』には、アニー・リーボヴィッツ、マーク・セリガー、同写真集の共編者でもあるジェイ・ブレークスバーグら60人以上のフォトグラファーによる200枚を超える作品が収録されている。

Translated by Miki Nakayama

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