Tempalay小原綾斗のこだわり「自分たちの自由を見失わないように」

Tempalayの小原綾斗(Photo by Shuya Nakano)



そんな小原は、着ている服や使用する楽器にも彼らしい「こだわり」がある。ギターはGalantという、イタリア製の一風変わったモデルを愛用し、服はもっぱら古着。どちらも「ダサさ」すれすれの「カッコつけないカッコよさ」を追求しているように見える。それって、かなり高度なワザだ。

「古着は中学生くらいからずっとハマってますね。人とかぶらないところが好きだし、『どこで作ったのこれ?』みたいな、ダサイものが好きなんですよ。ギターも一緒です。『ギターなんて音よりルックスや!』という思いと『人とかぶらないもの』を追求した結果、ここに辿り着いたという感じ。だけど、ルックス優先なんで如何せんサウンドはクソなんですよ(笑)。会場のキャパが大きくなってくると、『届かない』という問題が出てきてしまって。最近、あまり使えてないんですけど、相変わらずヘンな形のギターを見つけると買ってしまいますね」

さて、小原率いるTempalayの来るべきニューアルバム『21世紀より愛をこめて』(6月リリース予定)は、一体どんな作品になるのだろうか。

「もうほぼ完成していて、かなり攻めた内容というか、前作の延長線上とかではなく、全く新しい世界が広がっている気がしていますね。ここ1年で明らかにお客さんも増えたし、関わっている人も変わってきている。自分たちがどんなものを求められているのかも理解しているんですけど、そうすると天邪鬼な性格なもので『期待されていること』の真逆をやりたくなっちゃうんですよ。しかも、それで出したサウンドがメイン・カルチャーとなるような工夫を、もっと自分たちでしなきゃいけないなっていう“勝手な使命感”に燃えているところですね(笑)」



自分たちの「攻めの姿勢」を、照れ隠しからかそう茶化して表現した小原。しかし彼らは自分たちのやりたいことを、毎回カタチにしながら着実に「結果」を出してきた。以前、彼らにインタビューしたとき、「月に1人50万円は稼げるようにしよう」という具体的な目標を掲げたことを明かしてくれた。あれからちょうど1年経つが、バンドがより良い状態になっていることは間違いない。

「僕らのような音楽が、こうやって受け入れられているのはすごく素敵なことだなと。ただ、今いる場所は一過性だと思っているんですよね。運とタイミングもあったんでしょうけど、僕の知らない場所で、何かしらのキッカケがあって売れているに過ぎなくて。それに説得力を持たせられるかどうかが、今後の動員に繋がっていくんでしょうね。一過性で終わらないようにするためには、もっともっとたくさんの人を巻き込んでいく必要がある。しかも自分たちの“自由”を見失わないようにすること……それがTempalayの今後のミッションですね」

撮影協力:CHOP COFFEE



<リリース情報>

『21世紀より愛をこめて』
Tempalay
SPACE SHOWER MUSIC
6月5日発売



<ツアー情報>

Tempalay TOUR「21世紀より愛をこめて」
2019年6月6日(木)京都・磔磔
2019年6月21日(金)石川・金沢GOLD CREEK
2019年6月22日(土)新潟・GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2019年6月23日(日)宮城・spaceZero
2019年6月28日(金)岡山・ YEBISU YA PRO
2019年6月29日(土)大阪・Shangri-La
2019年6月30日(日)愛知・APOLLO BASE
2019年7月3日(水)東京・LIQUIDROOM
2019年7月5日(金)福岡・THE Voodoo Lounge
2019年7月6日(土)広島・CAVE-BE
2019年7月7日(日)香川・高松TOONICE
2019年7月20日(土)北海・BESSIE HALL
https://tempalay.jp/

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