関連グッズもバカ売れ中、マリファナが性行為に与える影響とは?

Photo by Per Bengtsson/Shutterstock

米国のマリファナ市場が大盛況を迎える中、精神と肉体、どちらの恍惚感もいっぺんに味わいたい人向けの商品の売れ行きも絶好調だという。

とくに女性をターゲットにした商品が多い。専門家の間では、大麻への抵抗がなくなったことで、いわゆる「オーガズムの男女格差」にも変化が訪れるだろうと言われている。「エンドカンナビノイド(体内にあるカンナビノイド受容体刺激システム)は、情緒と周期をコントロールしています」と言うのは、ライターのガブリエル・ノエル氏。「なので、とくに女性のほうが恩恵を受けるというわけです」

テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)配合のマッサージオイルやローションは基本的に、バイアグラがペニスに対して作用するのと同じ効果をクリトリスにもたらす。「血管を弛緩することで、性的興奮が促進されます」と言うのは、大麻配合のアダルト・グッズを製造する会社、Foria社でコミュニティ教育を担当するキアナ・リーヴス氏。「血流が感受性を高め、自然な潤滑を促し、オーガズムに達しやすくなるんです」とノエル氏も言う。

性行為関連テクノロジー会社Lioness社の共同創業者であるアナ・リー氏は、筋肉の収縮などの生体情報を記録する自社開発の「スマート」バイブレーターと、Foria社製のマリファナ入りローションを一緒に使ってみた。その結果、THC配合の製品を使った場合、オーガズムは3分間持続したという。「とても深い感じ方で、身体がトランス状態になった感じがしました」とリー氏。「あらゆる動きに敏感になって、爆発的なオーガズムを得られました」

一般的に、局部のローションだけではハイになれない。だが研究者たちは、従来の媚薬(アマゾンの植物など)とTHCを組み合わせることで、めくるめく性体験を作り出す方法を模索している。電子タバコのメーカーDosist社が出している嗜好性製品のラインナップには、「Passion(情熱)」や「Arouse(性的快楽)」という商品が並んでいる。食用大麻のメーカー1906社では、「High Love」というチョコレートを販売。抽出大麻を製造するWhite Fox社からは、電子タバコの新商品が発売されたばかりだ。「私が注目したのは、大麻と他のハーブを組み合わせて性的興奮を高められないかということです」と、共同創業者のスカーレット・ラヴィン氏は言う。「性的快楽の中でハイになるなんて、まさに極楽ですよ」

もちろん、マリファナと性行為の相性がいいとされているのには理由がある。「大麻を吸うと、より落ち着いた気分になります」とノエル氏。「マリファナを使えば、気持ちが穏やかになって、何もかも忘れて没頭できますよ」とリーヴス氏も言う。

Translated by Akiko Kato

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