ヒップホップカルチャーのパイオニアであるファブ・ファイブ・フレディーの監督デビュー作に、スヌープ・ドッグ、サイプレス・ヒル、キラー・マイク、ダミアン・マーリーが出演。描かれるテーマは「マリファナ抗争と人種差別の歴史」だ。
ヒップホップ音楽の先駆者Fab 5 Freddy(ファブ・ファイブ・フレディー)が、4月20日にNetflixで初公開される自身の監督デビュー作「Grass Is Greener(原題)」でフォーカスするのは、ドラッグ抗争、具体的にはマリファナを巡る抗争の人種差別的な歴史だ。このドキュメンタリーの新トレイラーは、フレディーが音楽とマリファナとの関係を探る場面から始まり、Cypress Hill, Killer Mike, Damian Marleyといったアーティストが出演している。
「俺が有名になる前は、PCP、ヘロインが主流でね」とスヌープは回想する。「俺の使命は、みんなをマリファナ中毒にすることだった」。
しかしこの作品は加速する合法化の動きを、ドラッグ抗争の複雑な歴史を議論するための出発点として捉えている。特に、マリファナの犯罪化がアメリカ全土の黒人やラテンアメリカ人のコミュニティを破壊するのにどう使われたのかという歴史だ。そして、合法化はもちろん過去の過ちを正すという点で概ね歓迎すべきことだが、「Grass is Greener」は残念なことに合法マリファナ産業の特徴となった露骨な人種格差についても詳しく掘り下げている。
「Grass is Greener(原題)」には、他にもダリル・DMC・マクダニエルズ、チャックD、ダミアン・マーリー、キラー・マイク、ダグ・E・フレッシュがインタビュー出演している。