―今の話を聞いたら音源制作を優先した方がいいんじゃないんですかね。
坂本:いや、わかんない。いいのかも。
スギム:いや、そこはなんとかします
(笑)。みんなから特別なことするの? バンドやるの? ってことを言われるんですよ。あえて僕は
1人でステージに立つことを考えていて。多少なんらかの要素は入れるけど、基本オケで歌う僕のスタイルで考えています。
1個アイデアがあって曲ごとにゲストを呼び込んで僕の
MTRのボタンを押してもらおうかなって。そこ、坂本さん候補に入っていますんで(笑)。
坂本:え、もう
1回言って。
スギム:僕が曲を始める前に毎回ゲストに出てきてもらってプレイボタンを押してもらう。
坂本:ボタンを押す人?
スギム:ボタンを押す人です
(笑)。そして曲が始まる。
坂本:もっといい人いるでしょ。
スギム:そういうことぐらいしか考えていないんですよ。
坂本:
ライブ前に曲順は組んでいくの?
スギム:ある程度組みますけど、なにかあった時にジョグダイヤルで別の曲を出せるようなデータの作り方をしています。もし曲が合わないなと思ったら、ジョグダイヤルを回して
2、
300曲の中から
10秒以内には出せるようにしているんですよ。
坂本:どれくらいのランクの
mp3に入れてるのそれ。
スギム:
2GBで、
200曲くらい入るんで、相当ぺらぺらやと思いますよ。
坂本:
128kbpsとか。
―128kbpsで野音は結構やばそうですよね。せめて320kbpsとかじゃないと。そういう問題でもないか……。
坂本:パソコンにオリジナルがあるんでしょ?
スギム:あります、あります。
坂本:それがあれば簡単だよ。もっと容量が多いプレイヤーも今安いでしょ。
スギム:今のやつってジョグダイヤルが付いてなくて、液晶画面で操作なんですよ。
坂本:それ重要なの? 俺の使っているハードディスク・レコーダー貸すよ。カードを替えたら容量大きくなるし。
スギム:自分に合う機材をずーっと
15年くらい探し続けていて、使いやすさで言うと未だに今のに代わるものがないんですよね。
坂本:絶対
mp3は辞めた方がいいと思うけど。
mp3の酷さってさ、派手な酷さじゃなくて、なんか心地悪いって感じで、純粋に耳が痛いとかね。
スギム:
10年近く前、
1回ミドリのクロージングアクトで野音に出ているんですよね。その時は全然そういうことも意識もしてなかったし、せいぜい
20分とかの時間やったけど、今回
2時間ぐらいやるつもりなので、耳が痛いからってお客さんが帰るのは嫌ですね。
坂本:
DJみたいな人に頼めば?
CDに焼いて
1曲ずつ進行に合わせて出してもらって。そしたら出音も調節できるしさ、トラックによってバラバラでも外で整えたりできるから。もしくは手元に
CDJをステージに置いてさ。覚えてさ。
スギム:やってみますか、それは
(笑)。坂本さんは
DJとかやられているから、そのへん詳しいのかもしれないですけども、俺、今から
CDJ使えるかな。
―今回の野音は、いろんな人が応援コメントや注目をしてくれているんですけど、クリトリック・リスが野音に立つ上で、坂本さんが期待していることってありますか?
坂本:やっぱ音質だよ、音質。あそこはほんと音質が重要だから。天気が良くて、昼からビール飲んで、気持ちいいなっていう時にさ、シャカシャカシャカシャカって音だと、酒も進まないじゃないですか。
スギム:ほんまに
WAVで全部入れ直しますよ
(笑)!
CDJが使いこなせるかどうかは別として。最悪坂本さんに
DJやってもらうしかないですね
(笑)。
坂本:オケは作り直さなくてもいいけど、せめて
WAVでやってほしい。当日聴き比べてみればいいじゃん。今までの
2GBのやつと、
WAVと外で出してさ。それでやっぱり俺は
mp3の音の方がいいってことであれば仕方ないけど。
スギム:たぶん、
2GBあれば
WAV音源が
1時間以上は入るんですよ。2部構成にするから、やれると思う。メモリーカードを入れ直す事が。
坂本:大きい会場になればなるほど、差ってすごいはっきり出てくると思うんですよね。家で聴いている以上に。せっかくやるんだったら、もったいないじゃないですか。
スギム:ありがとうございます。そこは確実に変えていきますんで。ハイレゾでやりますから(笑)!
坂本:でも、元が
mp3なんじゃないの?
スギム:そうやった(泣)! でも野音までになんとかします! 約束します。
※本記事は「StoryWriter」からの転載です。
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<イベント情報>クリトリック・リス生誕50thイベント日時:2019年4月20日(土)会場:東京都 日比谷野外大音楽堂料金:全席指定 3000円チケット:発売中http://w.pia.jp/t/clitoricris-yaon/