『ゲーム・オブ・スローンズ』忘れられない名場面10選

首を落とされる寸前のネッド・スターク(Helen Sloan/HBO)


7.  母語で話すドラゴンの母(シーズン3「穢れなき軍団」)

デナーリスがエッソス大陸を移動するペースは時に苛立つほどに遅いが、それは明らかにラニスター家が持つ軍事力を凌ぐ強さを持ったドラゴンを引き連れた彼女がウェスタロスに到着するのを遅らせるためである。しかし、彼女の話が前に進まなくなると出てくるのがこのドラマの一番の成功の公式「デナーリスが叫ぶ+悪者たちが燃える=全て良し」である。このシーンでは彼女の幼いドラゴンたちの力だけでなく彼女の周りの目を欺く聡明さ(敵対者が彼女をあざ笑うために使っていた言葉を使う場面)と公正さ(自分のために戦ってくれると信じつつ、一度穢れなき軍団の任務を解いた場面)を見せつけている。途方もない映像とキャラクター性が同時に表現されているのだ。


能力を見せつけるダニー(Photo credit: Keith Bernstein/HBO)

8. ティリオンの告白(シーズン4「裁判」)
このドラマのシーズン1で主人公と呼ぶのに一番近かったのはネッドであったが、ピーター・ディンクレイジが演じる賢く毒舌な小鬼ティリオン・ラニスターは物語の初期から明らかに突出した役であった。脚本家とディンクレイジはティリオンの頭の回転の速さと冗談の裏に隠された人生の苦悩の間の極めて危ないところを通ってきた。何度か彼が怒りを見せることはあったが憎き甥を殺したとして不当に罪を着せられた裁判以上に強烈に怒りをあらわにしたことはなかった。「俺はジョフリーを殺してはいないが殺せばよかった!俺がお前らが思うような怪物だったらよかった!」と彼を中身ではなく見た目で判断した父親や姉を含め、そこにいた全員に向かってどなった。

Translated by Takayuki Matsumoto

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