「ただ楽しい」が最強の理由、SILENT SIRENの音楽に宿る信念

―あいにゃんさんは自由に弾きまくってて、もはや聴いてて気持ちがいいレベルです。

あいにゃん:今回はみんなそうだと思うんですけど、前よりも余裕があったんで自由にできてる感じがより伝わると思います。クボくんがメンバーのやりたいことを受け入れてくれるようになったので、そういう意味で自由度が増したところもあると思います。

―すぅさんのヴォーカルは大人っぽくなった気がしました。

すぅ:曲調のせいなのかなあ。「恋のエスパー」とか「無重力ダンス」は違いますけど、飛び抜けてポップな作品というわけではないので、余計にそう聞こえるのかもしれない。

―エモみが深いってヤツですね。

すぅ:ですね。今回はけっこうエモ曲が多い気がする。

―「Attack」でもエモさを感じるし、後半は「クリームソーダ」以降、どれももれなくエモい。

あいにゃん:確かに「19 summer note.」も最近すごくエモく感じるようになりましたね。
すぅ 曲によっていろんな試みをしてるんですよ。例えば、基本的にいつも3和声でコーラスをしてるんですけど、「ウー、ワー」っていうコーラスを入れるとどうしても合唱っぽくなっちゃうから、普段はあまりキレイな感じにならないようにしてるんです。だけど「卒業」に関しては学生たちにカラオケとか卒業式で合唱みたいな感じで歌ってほしいと思ったので、敢えて合唱っぽく録りました。

―さて、今回のツアーはどういうものになりそうですか。

ひな:ライブハウスツアーなので、ライブハウスらしくやりたいなと。この曲をやればライブハウスらしい雰囲気になるだろうと思える曲が「31313」には揃っているので、あまり気負ってないし、やるべきことをやればきっとみんなついてきてくれるだろうって思ってます。

―自信、ですね。

ひな:自信はすごくあります。前回は33カ所回ったんですけど、「どうしたらお客さんに2カ所以上来てもらえるか」っていうことをけっこう考えたんですよ。でも今回はまず純粋にライブを楽しみたい。

―前回のツアーはファイナルの豊洲PIT2デイズがすごく印象に残っていて。感情がむき出しになってる感じがよかったんですよね。

ひな:あのときもあまり演出はなかったですもんね。

あいにゃん:あれはもう、シンプルにライブハウスでライブしてるっていう。

ひな:今年はこのアルバムができたことで、今までは自信がなくてできなかったことにも挑戦できる1年になるんじゃないかなって感じてます。

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