ゼブラヘッドがサマソニ常連の理由、クリマン清水社長とバンドが大放談

―ゼブラヘッドは日本にも毎年のように来てますけど、実はイギリス、ドイツ、ロシアといった国々にも日本と同じかそれ以上の頻度で訪れています。そのヴァイタリティはどこから湧いてくるんですか?

アリ:ウクライナとかロシアみたいな国は、たくさんのキッズから「来てくれ!」ってリクエストが来るんだ。俺らはそういう場所にいつも出向いて、ライブをするようにしてる。多くのバンドは、「ああ、ロシアのことはよくわかんないから……」みたいなことを言うけど、そこにいるファンは他の地域にいるファンと同じようにクレイジーだし、音楽を愛してるんだ。だから、俺らの音楽を聴きたいって言ってるファンがいる場所で演奏する機会があるならそのチャンスを逃さないで、俺らがいつもやってることをやりたいし、そうやっていいライブをするために努力するんだよ。

―なるほど。

アリ:あとは、ファンのためだけじゃなくて、俺たち自身のためでもあるんだ。なぜなら同じことをずっとやってるのは飽きちゃうからね。だから俺たちとファンの関係はすごくいいと思う。日本のファンはもちろん大事だし、世界中のファンがすごく大事。それに、今まで行ったことのない場所に行けるのも最高なんだ。

ダン:バンドをやってなかったら日本にだって来られなかったかもしれないからね。

―でも、それだけ多くの国をまわるのは体力的にかなりタフだと思うんですが。

エド:2時間のライブのために旅行するのは大変だけど、あとはビール飲んでくっちゃべってるだけだから全然苦じゃないよ。

ダン:12時間のフライトとか、フライト前に4時間も空港にいることとか、時差ボケとかは時々大変だと思うけど、そんなのなんでもないよ。なぜならライブで演奏することは最高だからね。

エド:でも、今回みたいなプロモーションのための旅となるとちょっと違う。ライブをやることでキッズからエネルギーが得られるし、自分たちもアドレナリンが出て楽しめるけど、今回はこうやってひょこっとやってきておしゃべりしてるだけだから、これも悪くはないんだけど、全然違うよね。

ダン:このままステージに出て、ライブをやりたいよ(笑)。

―清水社長は長年ゼブラヘッドを見てきて、彼らに変化を感じますか? それとも何も変わってないと思いますか?

清水:バンドって変化することをよしとするパターンもあるし、特にパンクだと変わらないことがよしとされていて。変わらないっていうのはすごく難しいんだけど、ゼブラヘッドはファンを一番大事にした結果、ラモーンズみたいに変わらないことを選んだバンドだと思う。だからこそ、日本のファンはこれだけ長い間彼らのファンでいられるんじゃないかな。

ベン:ドウモアリガトウ!


Photo by Yoko Yamashita

―ゼブラヘッドの皆さんは、20周年のSUMMER SONICに何を期待しますか?

ベン:今年もラインナップがすごいよね! BABYMETAL、MAN WITH A MISSION、レッド・ホット・チリ・ペッパーズがみんな俺らと同じ日に出るんだぜ。俺らもキッズみたいになって、好きなバンドをあちこちのステージで見ると思うよ。興奮してるね。

エド:俺も同じだよ。

清水:ランシドも同じ日だよ! 

ベン:そうだった! オーマイガッ! あと、ジ・インターラプターズもだよね。

清水:あとは、ダムドも決まったよ。

ベン:え、マジで!?

ダン:ダムドが出るの!? それはすげえ!

アリ:クレイジーだね!

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