多彩なヒット曲が楽しめるリンゴのライブの魅力「僕には多くの音楽仲間がいる」

27日、福岡サンパレス ホテル&ホールのステージに立つリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド。(Photo by Noriihiko Tanaka)



ビートルズといえば、今年2019年は「ゲット・バック・セッション」(主に、アルバム『Let It Be』のために行われたレコーディング・セッション)と、その一環として行われた「ルーフトップ・コンサート」(ビートルズが自社ビルの屋上で行った、ゲリラ的なライブ・パフォーマンス)から50年。それを記念し、当時の映像をまとめた新作映画がピーター・ジャクソン監督によって製作されることが発表されている。

ジャクソン監督とビートルズには、実は「浅からぬ縁」があるのをご存知だろうか。ジャクソンがメガフォンを取り、空前のヒットを記録した『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。その原作であるファンタジー小説『指輪物語』(J・R・R・トールキン)を、実はビートルズも映画化しようと動いていたことがあるのだ。ジョンがゴラムを、ポールがフロドを、ジョージは(もちろん)ガンダルフを、そしてリンゴはサムを演じることまで決まっていて、かのスタンリー・キューブリック監督に打診し断られたという過去があった。

ビートルズが果たせなかった夢を、『ロード・オブ・ザ・リング』でカタチにしたジャクソン。彼が今度は4人のドキュメンタリー映画に着手するとは、何やら感慨深いものがある。

「『ゲット・バック・セッション』で撮影した映像で、まだ世に出てない素材が56時間もあるんだ! それをピーターと一緒に、iPadを使ってすべて観たよ。マイケル・リンゼイ=ホッグが編集した、当時の映画『Let It Be』は、いささか酷い内容(miserable)だったと思うんだよね。ジョンとポールがやり合っているところをあえて抜き出したりしていてさ」

「Paperback Writer」や「Rain」のプロモーション・ビデオを製作したリンゼイ=ホッグ監督による1970年公開の『Let It Be』は、「ルーフトップ・コンサート」をクライマックスに構成されたドキュメンタリー映画。リンゴが述べたように、メンバー同士の険悪な雰囲気がそのまま収められているためか、長らく未発売が続いていた。その間、何度かポールの口から「再発の可能性」がほのめかされていたのだが、まさかこのような新しい形で世に出ることになるとは思わなかった。

「あの時、僕らはたくさんの喜びを感じていたし、めちゃくちゃ笑い合ったし、何よりいい音楽がたくさんあったからね。ピーター・ジャクソンによる新作は、そこにちゃんとフォーカスを当ててくれるだろう。観ている人がもっと高揚する作品になると思うよ」

閑話休題。この日のリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドは25曲を演奏し、最後にオマケの1曲を披露し会場を去った。まだツアーは続くため詳細は控えるが、ビートルズ、リンゴ・スター、トト、サンタナ、メン・アット・ワーク、アヴェレージ・ホワイト・バンドなどの大ヒット曲を、一夜にして網羅できてしまうステージは、この上なく贅沢なものだった。

日本ツアーを終えた後、束の間の休暇を取って北米ツアーを行う予定のリンゴ。前作『Give More Love』(2017年)以来となる新作のレコーディングに、本格的に取り掛かるのはその後だろうか。

「今は新作を少しずつ作っているよ。僕にはたくさんの音楽仲間がいるので、彼らがお茶を飲みに遊びに来たら、彼らを誘ってセッションしたり、共作したりしているんだ。そのためのちょっとしたスペースが家にあるからね。取り掛かっているのは7曲で、まだ完成はしてない。そのうちの1曲は、ジョー・ウォルシュ(イーグルスのギタリスト)と一緒に書いてる。知っての通り、彼は義理の弟だよ(ジョーは、リンゴの妻バーバラ・バックの妹と再婚している)。ある夜、彼も含めた数人の友人たちと夕食を食べて、そのあとセッションしているうちに曲になっていったんだ。

あとは、“Thank God The Music”や“Magic”のような、曲名だけ先に決まっているものもある。誰かが送ってくれた『Life Is Good』というタイトルの本があって、そこからインスパイアされて書いた“Life Is Good”という曲もあるしね。もし良さげなタイトルを君がくれたら、1曲プレゼントするよ(笑)」


RINGO STARR And His All Starr Band JAPAN TOUR 2019
     
【広島】
3月29日(金) 広島上野学園ホール

【仙台】
4月1日(月) 東京エレクトロンホール宮城
     
【福島】
4月2日(火) けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター) 大ホール
     
【東京】
4月3日(水) 昭和女子大学人見記念講堂 
4月5日(金) 東京ドームシティホール 

【東京追加公演】
4月6日(土) 東京ドームシティホール
4月7日(日) 東京ドームシティホール
     
【名古屋】
4月9日(火) Zepp Nagoya
     
【大阪】
4月10日(水) あましんアルカイックホール
4月11日(木) オリックス劇場
     
■チケット(税込)
S:¥16,000 A:¥15,000 
※名古屋のみ
¥16,000均一 ※ドリンク代別途必要

■来日予定メンバー

リンゴ・スター
スティーブ・ルカサー<TOTO>
グレッグ・ローリー<ex.サンタナ / ジャーニー>
ヘイミッシュ・スチュワート<ex.アべレージ・ホワイト・バンド>
コリン・ヘイ<ex.メン・アット・ワーク>
ウォーレン・ハム<ex.ブラッド・ロック / カンサス / AD>
グレッグ・ビソネット<ex.デイヴ・リー・ロス>
その他詳細はこちらから https://udo.jp/concert/RingoStarr 

■ビデオメッセージ



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