引退表明をした元UFC王者コナー・マクレガー、性的暴行で捜査中

先日、引退表明をしたUFC王者コナー・マクレガーが性的暴行で捜査されている。

元UFC王者コナー・マクレガーが性的暴行で捜査されている。逮捕されたものの不起訴で釈放、捜査は延期されたと報道されている。

大胆不敵なUFCファイターのコナー・マクレガーが性的暴行容疑で捜査されていると、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。昨年12月にダブリンの場末のホテルで総合格闘技選手のマクレガーに性的に暴行されたと、ある女性が訴えた。アイルランド当局は翌1月にマクレガーを逮捕したが、さらなる捜査を続けるために起訴しない決断を下したのである。同紙によると、アイルランド当局に匿名の4人がこの嫌疑を訴えている。

暴行が行われたベーコンホテルは事務系ビジネスマンやテクノロジー産業に従事する人々向けの典型的な宿泊施設と、同紙は報じている。また、ニューヨーク・タイムズ紙の情報提供者の一人は、暴行があったと警察が認識している日の前夜から、マクレガーがこのホテルの最上階にある2室続きの部屋に宿泊していたと言う。定宿ではないにしても、彼は時折このホテルを利用していたようだ。当局はマクレガーが宿泊していた部屋から証拠を採取し、ホテル敷地内の監視カメラの映像を分析している。

アイルランド国内では、同国の名誉毀損法を恐れたメディアがマクレガーの氏名を公表していない。ニューヨーク・タイムズ紙が逮捕された「匿名のスポーツマン」とは誰かとアイルランド警察に問い合わせたところ、当局からは1月17日に逮捕された人物だと返事がきた。アイルランドの新聞社の一部ではマクレガーの名前を公表しない協定を結び、代わりに「有名なスポーツマン」という記述を採用している。1月18日にアイルランド放送協会(RTE)が「出版および放送禁止」という注意書きのある連絡表を回覧したのだが、これには前日の午後5時にマクレガー自身が警察に出頭したが、RTEはニュース報道でマクレガーの名前を公表しなかったと書かれていた。今後もアイルランド警察は、ニューヨーク・タイムズ紙の逮捕されたファイターの身元確認依頼に応えるつもりはないようだ。

マクレガーは近年頭角を現して有名になったファイターで、フォーブス誌によると、彼の総資産額は約9900万ドル(約109億円)だ。マクレガーとボクサーのフロイド・メイウェザーの対戦は特に有名で、メイウェザーに負けたものの、マクレガーは総合格闘技界のMVPの一人として残り続けた。現地時間3月25日にマクレガーはUFCからの引退を表明し、「かつての同僚たちが今後もいい試合をすることを祈っている。俺は昔のパートナーたちと事業を始めていて、もう引退している」とツイートした。

今回の性的暴行疑惑に関してUFCもマクレガー本人もまだコメントを出していない。ただ、マクレガーの代理人が警察の捜査と引退に相互関係はないという声明を出した。「この話はしばらく前から噂になっていたもので、いまさら報道される理由が理解できない。今日のコナーの引退表明がこの噂と関係があるとする憶測は全くのデタラメだ」と、広報担当のカレン・ケスラーが声明で述べている。

ニューヨーク・タイムズ紙のコメント要請にマクレガーの弁護士から返事は来なかった。同紙の記事では、捜査が続行中であってもマクレガーが有罪とは限らない点を強調していた。


Translated by Miki Nakayama

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