アヴィーチーの遺族、メンタルヘルスと自殺防止活動基金を設立

スウェーデンのDJアヴィーチー 2015年5月30日、スウェーデンのヨーテボリで開催されたSunburstフェスティバルの会場ウッレヴィ・スタジアムにて Ibl/REX/Shutterstock

昨年他界したDJ兼プロデューサーのアヴィーチーを追悼して、遺族が「ティム・バークリング基金」を設立した。気候変動や絶滅危惧種といった問題にも取り組む予定だ。

基金は募金活動を通して、諸問題への関心を高めるのが目的。まずは、精神疾患や自殺防止関連の活動からスタートする。基金ではその他にも、気候変動、開発支援、環境および絶滅危惧種の保護といった問題に取り組んでゆく。アヴィーチーの故郷スウェーデンを拠点にしつつ、海外でも活動を展開する。

「ティムは世の中を変えたいと考えていました――彼の名のもとに基金を立ち上げることで、私たちなりに彼との思い出を偲び、彼の遺志を継いでいきたいと思います」と、遺族は声明文を発表した。

アヴィーチーは昨年4月、28歳で他界。死因は自殺とみられている。2010年代初頭にEDMの先駆者として活躍し、「レヴェルズ」「ウェイク・ミー・アップ」といったクロスオーバー・ヒットを飛ばした。数年にわたり多忙な生活を送った後、2016年にツアー活動を停止。その翌年にはスタジオへ戻り、新曲「Avici(01)」をリリースした。

彼の死後、アヴィーチーの遺族は、彼が生前精神疾患を抱えていたことを明らかにした。「彼は人生や人生の意義、幸福について思い悩んでいました」とは、当時の遺族のコメント。「彼はこれ以上続けていくことができなかった。彼は心の平穏を求めていたのです」

Translated by Akiko Kato

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