口パクでレコード会社と6桁の額の契約を結ぶ12歳、何者?

ローリングストーン誌のニューヨーク・オフィスを訪れるセス・ヴァンゲルドレンとマネージャーのTcal(Cleon Vaughn)


「楽しかったよ。でも、最初はやりたくないって言ったんだ。そしたらママが『誰がローリング・ラウドにノーって言うのよ?!』って言うから、僕だよ、だってたくさん人がいるし、僕シャイだし、って答えたんだ」とヴァンゲルドレンは言った。(最終的には彼は説得されてイエスと言い、加えて今夏のローリング・ラウドでさらに数万人多いオーディエンスの前にまた登場するのだ)

ヴァンゲルドレンは今週、母ミシェル・スレイターとマネージャーのTcal(トカル?ティーカル?)・ワトソンに付き添われて、アーティストやアラモ、デフ・ジャム、アトランティック・レコードの重役と複数のプロモーション契約についてのビジネスミーティングのために東海岸に来ている。このローリングストーンのオフィスへの訪問の後、夜にはミーク・ミルのモチベーション・ツアーでリル・ダークと共演するためコネチカットに向かう。「どのレーベルかは言わないが6桁の金額の契約が決まっている。基本的にはキャンペーン的なもので新しいシングルやすでにリリースされてるシングルにプロモーション用のTriller動画を1,2本撮る。セスが持つクリエイティブさを最大限発揮すればいいだけのものだ」とワトソンは言う。ワトソンによるとほとんどの場合、レーベルがプロモーションにヴァンゲルドレンを起用するのを提案するのではなく、アーティストがレーベルに頼んでいるそうだ。「アーティストのボディガードまでもが『少年よ、君の動画すごく良かったぞ!』って言ったり、スタッフや警備員がみんな彼の動画を見ていたりするのは、それが“本物”である証だ」と彼は続けた。

ヴァンゲルドレンが曲のプロモーションのためのダンスの仕事の依頼を引き受ける時、報酬の多さはそれほど重要ではない。「大事なのはお金じゃない、曲なんだ。例えば、ゆっくりな曲だったら僕は踊ることができない。ビートに乗れないからね。古い曲も難しいダンスがあったりするから難しかったりもするんだ。でも、やっていることは全部楽しんでやっているよ。新しいラッパーに出会えるし、彼らの曲をリリース前に聞くことができるしね」とヴァンゲルドレンは言う。

ヴァンゲルドレンのようなスターのおかげでTrillerも、特に他の多くのSNSアプリが複雑で高コストになりがちな音楽の版権を扱うことから離れていっていることもあり、アーティストが直接リスナーの注目を集めるツールとして急速に人気が上昇している。「アーティストはTrillerでオーガニックなプロモーション活動をしています。カーディ・BはTrillerで彼女の曲をサポートするようファンに呼びかけていますし、エミネムも同じようにしています。これは私たちが彼らにお金を払ってやっていることではありません。アーティスト自身がどこにそのコミュニティが存在しているのかを知っているのです」とルーは言う。ヴァンゲルドレンのTrillerでのビューは個人のビデオとして数百万に達している。

Translated by Takayuki Matsumoto

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