メンバーの脱退、24時間イベントを乗り越えて生まれたEMPiREの結束と物語

─24時間イベントのアンコールでは、新曲「SELFiSH PEOPLE」をYUKAさん以外のメンバーで披露しました。MAYUさんがMCで「弱かった自分たちへの宣戦布告」と言っていましたが、どういう思いを込めた言葉だったんでしょう?

MAYU:今までの弱かった自分たちに対して、これからは違うんだぞっていう気持ちを突きつけるというか。

MiKiNA:この先の覚悟みたいなものはありましたね。

YU-Ki:あの曲で5人の殻が破れたなっていう感触もすごくあった。がむしゃらというか、どうにでもなれっていう気持ちでした。

MAYU:あの曲を披露するのが24時間の中で1番緊張しました。他の時間は意外とリラックスしていて何があっても大丈夫だったんですけど。あの1曲の前は手足が冷え冷えになっちゃって震えていた。5人でのスタートダッシュだったので、ここでこけられないっていう緊張がすごかったです。

─深読みするといろいろな意味に取れる歌詞ですけど、どういう気持ちで歌ったんでしょう。

MAHO:そんな深い意味はないんですけど、いろんな心の叫びです(笑)。

MAYU:余韻をそのままにしないっていう。このままじゃ終われねえぞ! って。


24時間イベントのアンコールで見せた5人体制のEMPiRE(Photo by Kenta Sotobayashi)

─1週間後の3月9日に石川で行われた事務所主催のツアー「Going Going WACK TOUR」で披露した5人体制でのライブはいかがでしたか?

MAYU:ライブ制作のスタッフさんが「初めて感動した。5人のグルーヴ感が生まれてたよね。素晴らしかったです」って言ってくれたことが、すごく嬉しかったですね。

MiKiNA:ちゃんと5人でスタートを切れたなって思いました。大事な日だっていうことは分かっていたので緊張していたんですけど、その緊張の中にも自分たちへの期待を持てたいい日になりました。でもまだまだやれるなとは思います。

YU-Ki:これを逃したらダメだっていう全員の気持ちが1つになっているのがひしひしと伝わってきて、メンバー間の近さを感じたライブでした。お客さんとの距離も近かったので1人1人の顔が見れて、すごく楽しいライブでした。

MAHO:最初の方は良くない緊張というか、良くない方に転びそうな緊張もあったんですけど、ライブ中に「今日は楽しんでやることが大事だよ」っていう想いがメンバーから伝わってきて。だんだん緊張も解けてやりきれました。

MiDORiKO : 私は前日に胃腸炎になっちゃって……。当日も怖かったんですけど、楽しくできました。でも、MiKiNAちゃんと同じようにまだまだやれるなって思います。その日は(BiSHの)リンリンさんのお誕生日だったので会場がハッピーな雰囲気で、お客さんたちもすごくいい空気で、いい雰囲気で5人のスタートが切れたなって思いました。

─外から見ていても、EMPiREのグループとしてのまとまりを感じますし、次に向かっていこうっていい雰囲気が伝わってきます。いまは、5人としてどういうグループにしていきたいと思っていますか。

MiDORiKO : 3月末にWACK合宿オーディションがあるので、新メンバーが入ったりして体制が変わったりするかもしれないんですけど、この5人が最高と思えるようにってことを今は考えてやっています。

MiKiNA:この5人で最強だっていうのを見せたいよね。

MAHO:私も同じ気持ちです。何が起こるか分からないけど、この5人体制を100でスタートさせて、そこにプラスしていける状態にしておきたいなって。

─EMPiREの最初期からのメンバーであるYU-Kiさんはいかがですか?

YU-Ki:YUKAが抜けたことでプレッシャーが少し解けた部分もあって。自分たちは絶対こけちゃいけないっていう中で始まったので、そのプレッシャーにずっと押しつぶされそうになっていて。24時間イベントや、YUKAが抜けたことで、負けないぞっていう気持ちがすごい芽生えたし、なりふり構わずやっていけるなって気持ちに今なっていますね。

MAYU:その通りだよね。今まで私たちが勝手に背負い過ぎていた余計なものを手放して、みんなが腹をくくっているから解放的なのかなと思っていて。MAHOちゃんも言っていたんですけど、うちらが100でいて、そこにもし新メンバーが加わるなら上乗せで上がっていけたらいいなって。

Rolling Stone Japan 編集部

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