最後は2つのヘッドライナーが待ち構えるのみとなり、その先頭を切ったのはスレイヤーである。「FINAL WORLD TOUR」と銘打ったツアーの一環での来日となり、演奏前や演奏中も「SLAYER!」コールが起こり、ファンの渇望感たるや半端ではない。そんな中でスレイヤーは全身全霊、いや、そんな言葉も追い付かないほど気迫のこもった鬼神のごとき猛攻撃を見せつける。特に「Raining Blood」、「Chemical Warfare」、「Angel Of Death」とこちらの息の根を止めんばかりのラスト・スパートには茫然自失。
その涙も渇かぬうちに、ジューダス・プリーストが大トリで登場。今回は4カ月前に終えたばかりの前回の日本ツアーとはセットリストを大幅に変える神対応でファンを喜ばせる。「Delivering The Goods」を筆頭に今年1月にパリで約40年ぶりに披露した「Killing Machine」までプレイしてくれ、筆者を含めて前回のツアーを観た人もこの選曲には大満足だったに違いない。