我が道を進むThe Birthdayチバユウスケ「単純だよ、俺の言ってることなんて」

―7月で51歳ですよね?

チバ:ん? あっ、51になるのか俺。

―死とか考えます?

チバ:死はね、いつかは来るので。

―恐怖とか?

チバ:恐怖ねぇ。その場になってみたら恐怖になるのかもしれないけどね。俺、火葬が嫌なんだよな。ミイラにしてほしいんだよね(笑)。実際、ミイラにしてくれって言ってるんだよ。

―(笑)。アルバムタイトル『VIVIAN KILLERS』のVIVIANは誰か具体的にイメージがあったんですか?

チバ:ずっとVIVIANっていうのは考えてて。考えててって言うか思いついてて。最初は違うタイトルだったんだけど、VIVIANは残して。それで、曲がVIVIANに刺さる、みたいなイメージで『VIVIAN KILLERS』にしたんだ。

―そのVIVIANってチバさんにとってどんなイメージの女性なんですか?

チバ:なんか〝つっぱらかったいい女〟っていうイメージかな。

―昭和の娼婦みたいな?

チバ:娼婦ではないね。

―もうちょっと具体的に言うと?

チバ:そうやって言われると困るな。オードリー・ヘップバーン。そんなイメージかな。

―彼女に刺さって欲しいと?

チバ:そういう女の子に刺さればいいなっていうのもあったのかもしれない。まあそれだけじゃないけどね。

―他には何が?

チバ:それこそこの記事を読んでくれたてアルバムを聴いてくれた人にも刺さって欲しいし。

―僕は刺さりました。アナログは出さないんですか?

チバ:出す! 重量盤で出す! レコードストアデイに出す!

―アナログ、買います! ところで、チバさんは音楽の聴かれ方って意識しますか? レコード、CD、デジタル、聞き放題とか。

チバ:俺はね、どーでもいい。みんな携帯とかで1曲ずつ買ったりするじゃない? それだと音が悪いとか言うけど、そんなんどーでもいいよ。それすらでも、良い音に俺たちは作ってるから。デジタルだと音が圧縮されてどーのこーのってよく言うじゃん。それはそれだよ。それですらいい曲だったらCD買ってくれるかもしれないし、ずっと聴いてもらえるかもしれないから。

―わかります。音質のことを言いだしたラジオで流すなって話になりますから。

チバ:そうだよ。ラジオだと局ごとに音質が違うわけでさ。

―そうなんですよ。そういえば、THE GOLDEN WET FINGERSやI’M FLASH! BANDってもうやらないんですか?

チバ:しばらくないな。

―では、しばらくはThe Birthdayオンリー?

チバ:実は、ずっと作り続けているソロ・アルバムを完成させているところだね、今は。

―ソロ・アルバムを完成させたらThe Birthdayはしばらく止めてソロでツアーを?

チバ:ないよ。ソロ・アルバム、全部自分で演奏してるんだよ。一人で全部できないじゃん!

―エド・シーランみたいにループさせるとか?

チバ:そんな難しいこと!

―チバさん絶対やらないな(笑)。

チバ:やらないんじゃなくて、出来ない。絶対無理だよね。再現できる人いたらすごいよ。

―そんなに複雑に音を重ねているんですか?

チバ:違うよ。一発勝負だから。いろんなものが。二度と同じ音はでない。

―The Birthdayのツアーは5月から始まりますね。楽しみです。まずは横浜BAYHALL行きたいなぁ。

チバ:ぜひ。なんか今日は楽しかったよ。ありがとな。

(チバ、4本目の缶ビールを呑み干してインタビュー終了)





『VIVIAN KILLER』
THE BIRTHDAY
ユニバーサルミュージック
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