Reiが語るストーンズの魅力「破天荒だけどリスナーに寄り添うことも忘れないエンターテインメント精神」

Rei

ザ・ローリング・ストーンズの、バンド史上初となる大規模な企画展「Exhibitionism ─ザ・ローリング・ストーンズ展」が、3月15日から5月6日まで東京・TOC五反田メッセにて開催される。そこで今回RSJでは、昨年待望の1stアルバム『REI』をリリースしたシンガー・ソングライター/ギタリストのReiに、ストーンズの魅力について訊いた。

ブルーズとロックを高次元でミックスさせ、ポップミュージックへと落とし込む彼女の音楽性は、ストーンズからも少なからず影響を受けているという。彼らへの思い入れはもちろん、ストーンズ展への期待や自身の近況までたっぷりとお届けする。

─まずは、Reiさんとストーンズの出会いから教えてもらえますか?

私は4歳からクラシック・ギターを始めて、そこから様々な音楽に興味を持つようになったんですけど、ローリング・ストーンズに出会ったのは、小学校3年生の時に組んだスリーピースのロック・バンドでカバーをすることになったとき。ビートルズやレッド・ツェッペリンのようなクラシック・ロックがレパートリーで、その中にストーンズもあったんです。

当時、ビートルズ経由でエリック・クラプトンをよく聴いていたんですけど、そのうち彼のルーツであるブルーズが大好きになって。それで改めてストーンズを聴くと、彼らの1stアルバム『The Rolling Stones』ではブルーズのカバーをたくさんやっているし、最近出た『Blue & Lonesome』も原点回帰のブルーズ・カバー集だったりして、自分が目指しているところである「ロックとブルーズの融合」をずっとやり続けてきたストーンズに、ますます興味を持つようになっていったんです。


『The Rolling Stones』のオープニングを飾る「Route 66」

─よく、ビートルズとストーンズって比較されるじゃないですか。

まあ、スイカとメロンくらい、似ているようで全然違いますよね(笑)。魅力がそもそも違うと思うんです。歌声やギタープレイなど目に見える部分もそうですけど、精神性としても、ストーンズはブルーズの精神がより息づいていると思いますし、よりライブ感のあるサウンドというか。「音楽はナマモノ」というこだわりは、ビートルズよりもあるのかなと感じる瞬間がありますね。

─ビートルズの方が、より密室度が高い感じはしますよね。ほぼ4人とジョージ・マーティンでレコーディングしているのに対して、ストーンズは様々なセッション・ミュージシャンを呼び寄せて、より開放的に音楽を作っているイメージがあります。

確かにそうですね。ビートルズは音源とライブは別物と考えていたような印象がありますけど、ストーンズは音源とライブがほぼイコールだったのかなって。よりライブ感が強いイメージがあります。もちろん、ライブアレンジも年々進化していくんですけど。

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