トレーニングおたくのスティーヴ・アオキ、フィットネスプログラムをリリース

フォスターと何度も協議を重ねた後、アオキは2人の間に、トレーニングや身体へのケアに対する共通哲学があることを発見した。と同時に、自宅やホテルにいながらスタジオでのエクササイズ体験を手軽に味わってもらいたい、と考えた。

「このアプリはみんなのためのもの。とくに、しょっちゅう家を留守にして、手軽にエクササイズしたい人向けのものだ」とアオキ。「今は適応力が求められる時代。つまり、ジムが近くになくてもどこでもエクササイズできないとね」

アオキが言うには、彼がいま行っているワークアウトはシンプルだという。「都会にいるときは、さっとできるエクササイズがいい。そうすれば、運動した後1日を有効に使えるだろ」と彼は言う。「時にはショウの後、アドレナリンがみなぎっているうちに運動することもある。あるいは、ショウの前に控室でとかね」

彼の基本的なルーティンはこう。まずはスクワットを100回、そのあと腕立て伏せを100回、そのあと腹筋を100回。「この3つが終わったら、1マイル(1.6キロ)走りこむ。そうするとカロリーを燃焼できるんだ」とアオキ。「可能な時は、100回1セットをもう1度やる――朝に1セット、夜に1セットとね」

道具がなくても始められるが、アオキ曰く4つの秘密兵器があれば、旅先でも運動に熱が入るという。

1. トレーニングチューブ

「俺はいつもトレーニングチューブ一式を持ち歩いて、肩や足のストレッチに愛用している。チューブをドアノブにひっかければ、いろんな腕のエクササイズができるんだ。丸めれば、文字通り卵ぐらいのサイズに収まるしね。パッキングも超ラクだよ」

2. ミニダンベル

「筋肉を活性化させるのには道具が必要だ。そんな時俺は4~5パウンドの小ぶりなダンベルを愛用している。体幹のエクササイズに加えてもいいし、ジョギングと合わせてもいい。ダンベルを持ってジャンピングジャックやランジをやるのもいいね。小ぶりだからスーツケースにも収まるよ」
参考小売価格:Amazon.comで17ドル61セント

3. フィットネスモニターまたはスマートウォッチ

アオキは昨年DIESELと提携し、タッチスクリーン式のファッション用スマートウォッチを開発した。「フルガード2.5」と名づけられたその時計は、心拍数やカロリー、走行速度や走行距離を記録してくれる上、腕元で音楽を選曲することも可能。市場に出回っているほかのモデルとの違いは、モールドがラバーやシリコン製ではなく、アルマイト・アルミとステンレススチール仕上げであること。レザーやデニムのストラップにカスタマイズすることもできる。「俺のDieselウォッチで、トレーニング内容を全部モニターしているんだ」とアオキ。「血圧がちゃんとしているか、確かめることもできる」

4. 鉄板プレイリスト

アオキがエクササイズ用にプレイリストを作成していると知っても、なにも驚くことではない。SVN Sound製ヘッドフォンのアンバサダーを務める彼いわく、最近のお気にいりはノルウェーのシンガーDagnyとコラボレーションした「Hit Your Heart」だそうだ。他には、Bear Grillzの「Flow」と、EMDプロデューサーのマックス・スタイラーとタッグを組んだヒット曲「Feel It」。「気が付くと、絶対この曲に合わせてハミングしてるんだ」。

アオキが言うには、1日の終わりに重要なことは、汗を流した場所、使った道具、耳にした音楽ではなく、自分がどれだけ時間を割いたか、ということだという。

「最近はみんな忙しく動き回っているから、運動はつい忘れがちだ」と彼は言う。「どこにいようと、何をしようと関係ない。ただやりたいと思うことが大事なんだ。そういう習慣をつけることが重要なんだよ」

Translated by Akiko Kato

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