キース・リチャーズ、未公開ブルース・シャッフル曲が公開

(Photo by Dave J Hogan/Dave J Hogan/Getty Images)

キース・リチャーズは「Big Town Playboy(原題)」のリリックビデオを公開した。これは近日発売予定の1988年のソロ・アルバム『Talk Is Cheap(原題)』のリイシュー盤に収録されている未発表曲だ。

このブルース・シャッフル曲は、『Talk Is Cheap』が制作された同時期にレコーディングされており、ローリング・ストーンズのかつてのギタリストのミック・テイラーと、ロックの殿堂入りを果たしているブルース・ピアニストであり、チャック・ベリーのコラボレーターだったジョニー・ジョンソンが参加していた。

以前、『Talk is Cheap』30周年記念のリイシュー盤について聞かれたリチャーズは、「このアルバムは持ちこたえている」と答えた。「俺もずっと聞き続けているし、ノスタルジックな感覚は一切覚えない。だって、このアルバムはそんな感傷を与えないからね。これはあの当時の俺の集大成以上の内容の作品だ。自分でも本当に感心するよ。俺たちはみんな、本当に(演奏を)楽しんでいたし、ファンもそれを感じるはずだ」と。

「Big Town Playboy」はリイシュー盤に収録された未発表曲6曲のうちの1曲だ。このリイシュー盤には発掘された「My Babe(原題)」のアウトテイクも収録されている。標準的なCDとアナログ盤でのリリースに加え、米国現地時間3月29日に豪華ボックスセット版も発売される予定だ。このボックスセットには、リチャーズの最新インタビューも掲載した80ページの小冊子が付く。また、豪華ボックスセットの上を行く超豪華ボックスセットは、リチャーズのヴィンテージ・テレキャスターと同じ木材を使ってフェンダー・カスタムショップが製造した木製ケースに入っており、これは製造に2週間を要する。

「真鍮製のネームプレートのエイジングは高温の金属焼き戻し炉で行われている(温度・焼き戻し時間と工程は企業秘密)」と、フェンダー社木材技術ディレクターのマイク・ボーンがコメントしており、「アッシュ材の外観にも特許を取得した多段階式プロセスを使っているが、これはギターのエイジングとは異なる手法だ。ギターの場合、特定の部分が使用頻度の高さで劣化が進むため、非常に正確なエイジングが求められる」という説明が加えられている。

Translated by Miki Nakayama

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