追悼ルーク・ペリー『ビバリーヒルズ高校白書』92年の出演者インタビューを回想

『ビバリーヒルズ高校/青春白書』に出演したイアン・ジーリング、トリ・スペリング、ブライアン・オースティン・グリーン、ガブリエル・カーテリス、ジェイソン・プリーストリー、シャナン・ドハーティー、ルーク・ペリー 『ビバリーヒルズ高校/青春白書』1990 – 2000年、スペリング・テレビジョン(Spelling/Kobal/REX/Shutterstock)


この“ファミリー”にはちょっとした男同士の絆もあった。「ジェイソン、ルーク、イアン(ジーリング)の3人はほんとうに仲良しだった」。ドハーティーは言った。

「女の子たちはみんな彼氏がいたし、それぞれの人生があった」とペリーは言った。「でも俺たちには仲間がいた。俺たちみんなでやってるんだって思ってた」

「今でも集まって現実かどうかをチェックするんだ」とスター俳優の養子スティーブ・サンダースを演じたイアン・ジーリングは言った。「俺たちの身に起きていることや、それがどれくらいとんでもないかを語り合うんだ」。仲良し俳優たちは一緒に射撃にも出かけた。子どもじみたイタズラによるピストルのせいで“仲間のひとりを失った”にも関わらず、キャストの若い男性たちはみんな射撃に夢中だった。ペリー、ジーリング、プリーストリーはオリンピックのアメリカ代表射撃チームのチャリティとしてCharlton Heston Skeet Shootで射撃を楽しんだばかりだ。「モーゼズもいた。あいつはかなりの要注意人物だ」とペリーは言った。「拳銃を持ったモーゼズ。俺は俳優のチャック・ノリスやロバート・スタックと同じチームだった」。残念ながら、スケジュールの都合でジーリングはフロリダ州で開催されたノーマン・シュワルツコフ陸軍大将を記念した射撃大会をキャンセルしなければならなかったそうだ。

射撃に興じていない、あるいは番組に出演していない時間を除くと、俳優たちにはわずかな自由時間しかなかった。いつも『サタデー・ナイト・ライブ』の司会者アーセニオ・ホールとのおしゃべりに忙しかったり、『Circus of the Stars』で綱渡りを披露したりしていたから。「彼らへのプレッシャーはすさまじいものだった」とウォルシュ父を演じたジェームズ・エックハウスは言った。ジーリングもこのように述べた。「ヒット作に参加している以上、みんなに求められる」

数え切れないほどのビバヒルTシャツ、ポスター、ビーチタオルがあるにも関わらず、マーチャンダイジングは始まったばかりだ。キャストはクレイアニメのガンビーみたいに引っ張られたり、引きずられたりせずにすみっこの店までいけないというのに、マテル社はドラマのスターをモデルにしたバービーサイズの人形シリーズを発売する予定だ。「ショッピングモールで声をかけられる」とドハーティーは言った。「事実上、すべての日常生活を奪われるの」

「街でもいつも誰かが私のところに来て『あなたのことを好きにならないなんて、ブランドンはバカね』って言うの」と秀才アンドレア・ザッカーマン役を演じた、ティーンの出演者のなかでは30歳という最年長のガブリエル・カーテリスは言った。「ある夜空港にいると、ブルック・シールズが来て言ったの『あなたのドラマ大好き。いつも泣いちゃうの。それに、あなたと付き合おうとしないなんて、あの男は大バカね』って」

「ビバヒルのファンはただのファンじゃない」。プリーストリーは言った。「マジで重すぎるくらいだ。俺たちみんなに共感してくれるんだ」。でもこれは控えめな表現に過ぎない。18歳だったブライアン・オースティン・グリーンは、公の場に現れた時に何百人ものティーンが彼の人生にまつわるささいなクイズに大声で答えたことを振り返った。「俺の兄弟や姉妹の名前と年とか、飼い犬の名前とか、持ってる車の色とか、その車のバンパーの大きさやタイヤのサイズまで知ってるんだ」

1991年5月、ファンの前に姿を現したグリーンは装甲車に乗せられてショッピングモールを後にした。使えそうな洗濯物入れはなかったのだろうか? 「だってルークがバラしたせいで雑誌の記事に書かれちゃったから。その手口を使える見込みはなかったよ」とグリーンは言った。

Translated by Shoko Natori

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