追悼ルーク・ペリー『ビバリーヒルズ高校白書』92年の出演者インタビューを回想

『ビバリーヒルズ高校/青春白書』に出演したイアン・ジーリング、トリ・スペリング、ブライアン・オースティン・グリーン、ガブリエル・カーテリス、ジェイソン・プリーストリー、シャナン・ドハーティー、ルーク・ペリー 『ビバリーヒルズ高校/青春白書』1990 – 2000年、スペリング・テレビジョン(Spelling/Kobal/REX/Shutterstock)


もみあげを生やしたセックスシンボルという新たなステータスに圧倒されたペリーは経験者に相談した。「ジェイソン(プリーストリー)(注:ブランドン役)を誘ってトム・ジョーンズと飲みに行った。酒を数杯飲みながら、一緒にディナーをした」とペリーは言った。「わかるだろ? 『なあ、トム、なんだかクソみたいなことが物凄いスピードで俺たちの身に起きてる。どうしたらいい?』って相談した」。夜が終わる頃、ペリーとプリーストリーはトム・ジョーンズのバックコーラスに合わせていくらか調子外れの「I Want You, I Need You」や「Love Me」などのエルヴィスの楽曲を合唱した。「本当に最高の人だ」とジェイソン・プリーストリーは言った。「そもそも、トム・ジョーンズみたいな人物とテーブルを囲む資格が俺たちにあったのかな?」

プリーストリーが疑問を抱くのも当然だ。奇跡のようなスターのサミット会議は、いくつかの運命のいたずらなしに実現することはなかったのだから。そんな運命のいたずらのひとつとして、ビバヒルがFOXテレビで初オンエアされたことが挙げられる。他のテレビ局で放送されていたら、ヒットする前に間違いなく打ち切られていただろう。そうなっていたら、T.J.(仲良くなったプリーストリーとペリーがつけたトム・ジョーンズの愛称)が2人の若手俳優と飲みに行く可能性なんてゼロに近かったに違いない。FOXテレビは、ビバヒルに低迷する視聴率から這い上がるチャンスを与えた。当時FOXテレビは夜へと番組を拡大させ、ビバヒルに取って代わる別の番組を持ち合わせていなかったのも理由のひとつだった。

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『ビバリーヒルズ高校/青春白書』に出演したイアン・ジーリング、ジェイソン・プリーストリー、マーク・D・ エスピノザ、トリ・スペリング、ガブリエル・カーテリス、ジェニー・ガース、ルーク・ペリー、ティファニー=アンバー・ティッセン、ブライアン・オースティン・グリーン

ビバヒルのキャスティングも同じくらい気まぐれによるものだった。「その年の最初のクールではティーン向け番組が4本あった」とビバヒルの生みの親で当時30歳だったダーレン・スター氏は言った。「ビバヒルのキャスティングが一番遅かったから、どうせイマイチな奴らしか残ってないだろう、と思っていたよ」

Translated by Shoko Natori

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