TREKKIE TRAXが語るBMTH「クラブ・ミュージックの文脈で見ても前衛的なことをしている」

ーMasayoshi IimoriさんのニューEP『Euphoria』ではどんなことにトライしたんですか?

Masayoshi:表題曲より先に他の2曲(「Rave Revolt」「FMW」)は完成していて。それらの曲が分かりやすかったので、DJでかけやすい曲にしようとか一切考えずに、表題曲はパンチがあるやつにしようと思いました。ダンス・ミュージック的な打ち出し方ではないけど、その中に現行の音楽の要素をどれだけ入れられるかっていつも考えていて、そういうことを踏まえて作った3曲です。同じ四つ打ちでも、方向性は全部バラバラ。ハウスっぽい曲もあれば表題曲はトラップですし。多様性はすごく考えましたね。



ーロックも多様化してますけど、ダンス・ミュージックも多様化してるんですね。

futatsuki:そうですね。あとは音楽の消費スピードって話をよくするんですけど、ストリーミング環境になってこれまで以上に音楽を気軽に聴けるようになったので、リスナーの耳がすごい速さで更新されてる。そこにどうやって追いついていくかが課題だと思っていて、そういう点を意して作ると『emo|アモ』みたいな作品ができるのかなと。僕らはダンス・ミュージック作ってる人間として、常に何が最先端なのかとか、トレンドの先を見越してやらないといけないですし、そうしないとレーベルも成り立たないわけです。そういう意味ではいい世の中ですし、難しくもある。でもだからこそ音楽がいろいろ混ざり合って、新しいものがたくさん出てきてると思います。ロックバンドもいよいよそういうことになってきたんだなと感じますし、デスコア出身のブリング・ミーがその先頭にいるのが面白いですよね。

Masayoshi:この先、もっと面白くなる可能性があると思います。意外なところからプロデューサーを見つけてきたりとか。

futatsuki:R&Bやヒップホップではダンス・ミュージックのプロデューサーと一緒に楽曲を制作するのはよくあることなので、そういう動きがロックでももっと加速する気がします。


TREKKIE TRAX 6th Anniversary - Happyland- (Official After Movie)



futatsuki
2012年よりDJ/オーガナイザーとして活動を開始。東京を代表する気鋭音楽レーベル「TREKKIE TRAX」の旗揚げに参加し、現在ではレーベルディレクターとして活躍。日本のダンス・ミュージックを世界へ配信することを目標とし様々なアーティストのプロデュースを行っており、同レーベルは世界最大級の音楽レビューサイト「Pitchfork」「EDM.com」「Vice」などに取り上げられるほか、スクリレックス、ディプロ、マーティン・ギャリックス、メジャー・レイザー、といった世界的に有名な様々なアーティストからサポートを受けている。また同レーベルのオリジナルメンバーがb2bを行うユニット「TREKKIE TRAX CREW」のメンバーとしても活動しており、2016年にはアメリカツアーを行うほか、ageHa、VISION、WOMBなどの巨大ベニューで様々な外国人アーティストの来日公演のサポートを行っている。オーガナイザーとしては2012年よりインターネットレイブパーティー「MIXXXTURE」を発足。様々なジャンルをミックスしたパーティーはシーンに大きな影響を与えており、現在では自身が所属するレーベル「TREKKIE TRAX」のパーティーを初め、様々なイベントのプロデュースや外国人アーティストのツアーマネジメントを手がけている。
https://twitter.com/futatsuki

Masayoshi Iimori
1996年生まれのトラックメイカー。トラップを中心としたトラックメイクが目に止まり、「TREKKIE TRAX」より2015年にデビューEP『Masayoshi iimori - Break It EP』をリリース。その後レイヴィーなベースミュージックを中心に様々な楽曲を制作し、スクリレックス、ディプロ、メジャー・レイザー、DJスネイク、Mija、Carnage、Anna Lunoe、Nina Las Vegas、UZ、Ookayなど世界の著名プロデューサーからサポートを獲得した。「KAN TAKAHIKO - NRG (Masayoshi Iimori Remix)」きっかけにスクリレックスが主宰する「OWSLA」のファミリーレーベル「NEST HQ」に日本人として初めてインタビューとMini Mixが掲載され、同レーベルより「Masayoshi Iimori - Whirlwind」をリリースした。ほかにもRedBull Thre3Style World ChampionであるShintaroとのコラボ曲「Shintaro & Masayoshi Iimori - Chopper」やMad DecentやBarong Familyからもリリースを行うRawtekとのコラボ曲「Masayoshi Iimori & Rawtek - Mango Beat」、2018年1月にはA-TRAKが主宰するFool’s Goldより「Masayoshi Iimori - Hardcore」をリリースした。また同2018年1月にはMad Decentを主宰するディプがホストを務めるBBC Radio1の人気プログラム「Diplo & Friends」にも出演を果たした。またデビュー1年目にしてULTRA JAPAN 2015に出演や2015年12月には所属するTREKKIE TRAXがセルフプロデュースで行った全米ツアー4カ所6公演を大成功させているほか、日夜東京を中心とした世界各国の巨大ベニューにてプレイしている。
https://twitter.com/masayoshiiimori


New Album『amo|アモ』
ブリング・ミー・ザ・ホライズン
ソニーミュージック・インターナショナル
発売中

収録曲
01. i apologise if you feel something | アイ・アポロジャイズ・イフ・ユー・フィール・サムシング
02. MANTRA | マントラ
03. nihilist blues feat. Grimes | ニヒリスト・ブルース feat. グライムス04. in the dark | イン・ザ・ダーク
05. wonderful life feat. Dani Filth | ワンダフル・ライフ feat. ダニ・フィルス
06. ouch | アウチ
07. medicine | メディスン
08. sugar honey ice & tea | シュガー・ハニー・アイス&ティー
09. why you gotta kick me when i’m dow? | ホワイ・ユー・ガッタ・キック・ミー・ホエン・アイム・ダウン?
10. fresh bruises |フレッシュ・ブルーゼズ
11. mother tongue | マザー・タング
12. heavy metal feat. Rahzel | ヘヴィー・メタル feat. ラゼール
13. i don’t know what to say | アイ・ドント・ノウ・ホワット・トゥ・セイ

●アルバム購入リンク
https://SonyMusicJapan.lnk.to/BMTH_amo_jpRo

●海外オフィシャル・サイト:
http://www.bmthofficial.com

●日本オフィシャル・サイト: 
http://www.sonymusic.co.jp/artist/bringmethehorizon

Summer Sonic 2019
ブリング・ミー・ザ・ホライズン出演日程
8月16日(金)大阪
8月17日(土)東京
http://www.summersonic.com/2019/

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