モトリー・クルー回顧録掲載のレイプ話、ニッキー・シックスは記憶がないと謝罪

ローリングストーン誌の取材中、最初にこの話について聞かれたとき、シックスは異論を唱えながら「ニール・ストラウスと一緒にちょっとだけ脚色した話だ」と答えていた。これに対してクラウスは、契約でこの本に関する一切のコメントを禁じられているとの理由でコメントを拒否した。

のちにシックスがローリングストーン誌と共有した声明で、彼はこの話の記憶を思い出せないと言っている。『the dirtモトリークルー自伝』が執筆された頃の自分は「人生で最悪の時期だった」ためで、当時の彼は崩壊しかけた恋愛関係に対処するために飲酒とドラッグ使用を再開していた。「正直な話、ニール(・ストラウス)との取材のこともほとんど覚えていない」らしい。

そして、シックスの声明は「俺は2001年にリハリビ施設に入所した。今のようにクリーンで正気に戻ったリハビリ後にインタビューをするべきだったと本気で後悔している。あの本の中には本当にひどい言動がたくさん登場する。俺が言えることは、俺たちは数多くの過去の言動に後悔しながらも、そこから何かを学びながら生きているということ。そして、自分自身、家族、友人、周囲の罪のない人々を傷つける自分の言動を認めるということだ」と続く。

回想録『the dirtモトリークルー自伝』は2001年に出版され、米国現地時間3月22日にNetflixで放送される同タイトルのモトリー・クルーの自伝映画の原作となっている。シックスのレイプ話は映画に登場しないとはいえ、監督のジェフ・トレメインはローリングストーン誌の質問に対して「あれは影を差す部分だ。この本には暗黒の時期がいくつか登場する。私はそういった話の多くが、当時、実際に起きたことだと思う。当時のロックのライフスタイルは本当にクレージーだったからね」と答えてくれた。

ニッキー・シックスの声明全文は以下の通りだ。

あの本は俺の人生が最悪だった2000年に執筆された。俺はしらふではなかったし、崩壊しつつあった恋愛関係に対処するためにドラッグとアルコールを常用していた時期で、今でもその対処法を後悔している。正直な話、ニールとのインタビューはほとんど覚えていない。

俺は2001年にリハビリ施設に入所した。今のようにクリーンで正気に戻ったリハビリ後にインタビューをするべきだったと本気で後悔している。
本を読んだあとでも、あの話の記憶が思い出せない。どうしてあんな話が登場するのか、まったく理由がわからないが、きっと俺が正気を失っていたか、盛大に話を盛ったか、話をでっち上げたかだろう。無責任な発言だった。すまない。

あの本の中には本当にひどい言動がたくさん登場する。
俺が言えることは、俺たちは数多くの過去の言動に後悔しながらも、そこから何かを学びながら生きているということ。そして、自分自身、家族、友人、周囲の罪のない人々を傷つける自分の言動を認めるということだ。

Translated by Miki Nakayama

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