フェンダー、世界のアーティスト50人をサポートする「FENDER NEXT」始動

「FENDERNEXT」は、多様な音楽を作り出す現代のアーティストをサポートすることで、世界の音楽マーケットをボーダレスに活性化することを目的としている(Courtesy of FENDER)

FENDER MUSICAL INSTRUMENTS CORPORATION(以下フェンダー)が、世界で活躍するアーティストをサポートする新プログラムとして「FENDERNEXT」を始動することを発表。国もジャンルも異なる50組のアーティストが参加する本プログラムに、アジアからKing Gnu、HYUKOH、CHAI、リーガルリリー、Reiの5アーティストの参加が決定している。

FENDERNEXTは、多様な音楽を作り出す現代のアーティストをサポートすることで、世界の音楽マーケットをボーダレスに活性化することを目的とした、未来へ向けたフェンダーの新たな取り組みだ。以下、フェンダーの公式サイトより引用。

新しく始まった"Fender NEXT"は、世界中で新しいミュージックやカルチャーを生み出している現代のアーティストたちを支援していきます。 タシュ・スルタナのサイケデリックなループから、トム・ミッシュのネオ・ソウル、Cucoのエフェクトをふんだんに取り入れたポップまで、アーティストたちは今まで以上に新鮮で革新的な方法でギターを演奏しています。

フェンダーは長年に渡り、ジャンルの垣根を押し広げようとするミュージシャン達をサポートしてきました。

そして2019年3月、今まで楽器業界で行われることがなかった、全く新しいプログラム"Fender NEXT"の導入を発表しました。キャリアを通して進化していくアーティスト達をサポートし、その情熱をより増幅させていくプログラムです。

「アーティストは私たちのすべての活動の中心的存在であり、私たちは70年以上にわたり彼らが創造するのに必要なツールを提供してきました。 」と、アーティストおよび統合マーケティング部門のヴァイスプレジデントであるマット・ワッツは語ります。「私たちは、フェンダーを象徴する全く新しいプログラムを開発したいと考えていました。それは、私たちの製品や、PR活動などのマーケティング活動を通じて、アーティスト達を支援していくものです」

2019年のラインナップには、アシュリー・マクブライド(アメリカ)、ボーイ・パブロ(ノルウェー)、コーシャス・クレイ(アメリカ)、FKJ(フランス)、FIDLAR (アメリカ)、Japanese Breakfast(アメリカ)、キング・プリンセス(アメリカ)、ラーキン・ポー(アメリカ)、メラニー・フェイ(アメリカ)、フィービー・ブリッジャーズ(アメリカ)、トム・ミッシュ(イギリス)、サム・フェンダー(イギリス)、タッシュ・スルタナ(オーストラリア)、Wallows(アメリカ)などが名を連ね、アジアからはCHAI(日本)、HYUKOH(韓国)、King Gnu(日本)、リーガルリリー(日本)、Rei(日本)の5組、合計50組のアーティストの参加が決定しています。

「音楽業界は、この10年間で劇的に進化しました。アーティストと彼らの音楽ジャンルが多様化し、ギターの新しい使われ方が見出されたり、ストリーミングサービスのプラットフォームやソーシャルメディアが活用されたり、さらには自宅スタジオでのレコーディングがより手軽に行われるようになりました」とフェンダーのチーフマーケティングオフィサーを務めるエヴァン・ジョーンズは語ります。

「フェンダーは、フェンダー製品を使用しているアーティストやプレイヤーから成り立っているようなものです。世界中の数え切れないほどのアルバムやステージで製品を使っていただいているグローバル企業として、私たちは今日の音楽を進化させ続けているアーティストと共に高みを目指し、そのパワー増幅させるために、より深く長期にわたる支援をしていくべきだと考えたのです。私たちはマーケティングミックスのあらゆる側面においてアーティストに投資し続けていますが、この新しいプログラムは、ギターを演奏して、ミュージックとカルチャーの最前線で活躍するアーティスト達の情熱に対して、継続的なコミットを深めていくことになるのです」

実際、"Fender NEXT"に選ばれたアーティストに対しては、どんな意味があるのでしょうか?

世界的な活動の機会および、フェンダー製品のサポートだけではなく、フェンダーが提供しているコンテンツや、SNSを通じ、個々のアーティストのストーリーなどを紹介していきます。

毎年、新しいアーティストが選ばれ、2020年にはさらなる拡大が予定されています。

マットはこう語ります。「他のブランドや音楽関係の会社が、この様な規模でアーティストのサポートをする活動をしているのを見たことがありませんし、ハリウッドからナッシュビル、そして東京、ロンドン、シドニーなど、世界中のスタジオや、ステージで生み出されているミュージックが"Fender Next"を通じてどの様に羽ばたいていくのか、とても興味深く、楽しみにしています。」「この年間プログラムは、アーティスト達にとって公平なプログラムであり、かつそのアーティストたちを通じで、次世代のプレイヤー達にインスピレーションを与え続けたいと思います」

2019年3月14日から15日にかけて、テキサス州オースティンで開催されるSXSW(サウスバイサウスウエスト)の会場で行われる、"Fender NEXT House"で、このプログラムはスタートします。そこでは"Fender NEXT"参加アーティストによるプライベートライブや、デモ演奏、トークショーなどが予定されています。

また、このSXSWに加えて、イギリスで5月に行われる"The Great Escape Festival"や、2020年にかけて日本やオーストラリアで行われるイベントへの参加も予定しています。

マットは続けます。「"Fender NEXT"参加アーティスト達は、新しいミュージックやカルチャーの代表者なのです。」「1989年のギターヒーローと2019年のギターヒーローには間違いなく違いがあります。私が考えるに、アーティスト、プレイヤー、プロデューサーは、ギターを絵を描く筆の様に捉えていて、彼らの"音楽"というパレットの一部になっているのです。それは、芸術家がどの様に表現したいのかに関わってきます。時にはギターを前面に押し出したり、時にはギターの音色でカラフルに彩ったり、それは彼らが作りだす物語の重要な要素なのです」



Fender Next 2019 Artists

Fender Next 2019 Artists :

United States

- Ashley McBryde
- Badflower
- Cautious Clay
- Cuco
- Dillon Carmichael
- FIDLAR
- halfoalive
- iDKHOW
- Japanese Breakfast
- K. Roosevelt
- Kiana Ledé
- King Princess
- Kingfish
- Larkin Poe
- Liily
- lovelytheband
- Melanie Faye
- Naia Izumi
- nothing,nowhere
- Patrick Droney
- Phoebe Bridgers
- Soccer Mommy
- Tone Stith
- Tyler Bryant & The Shakedown
- Vacationer
- Wallows
Canada

- Jessie Reyez
- Lindsay Ell
United Kingdom

- Idles
- L Devine
- Little Simz
- LUCIA
- SAINT PHNX
Fender NEXT - Sam Fender
- Tom Misch
Australia

- Castlecomer
- Last Dinosaurs
- Psychedelic Porn Crumpets
- Tash Sultana
- Trophy Eyes
Europe

- boy pablo (Norway)
- FKJ (France)
- Fontaines D.C. (Ireland)
- Nicole Bus (Netherlands)
- Pip Blom (Netherlands)
Asia

- CHAI(Japan)
- HYUKOH(Korea)
- King Gnu(Japan)
- リーガルリリー(Japan)
- Rei(Japan)

Rolling Stone Japan 編集部

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