追悼ルーク・ペリー、『ビバリーヒルズ高校白書』ディラン父の悲劇の死を回想

『ビバリーヒルズ高校白書』シーズン3におけるディランの父の葬儀のワンシーン

『ビバリーヒルズ高校白書』シーズン3でディランの父ジャック・マッケイは車に仕掛けられた爆弾で殺されたが、実はマフィアから逃げるための自作自演だったことが7年後に発覚。ルーク・ペリーを偲び、印象的な同回のエピソードを振り返る。

米現地時間4日の早朝、重篤な発作に襲われ、ルーク・ペリーが52歳でこの世を去ったという衝撃的なニュースは未だに人々にショックを与えている。カリフォルニア州バーバンクのセント・ジョセフズ・ホスピタルで大勢の家族や親しい友人に囲まれながら、ペリーは息を引き取った。2月27日水曜日、ロサンゼルス近郊シャーマン・オークスの自宅で脳卒中に倒れたペリーは直ちに病院に搬送され、当初は救急救命士に応じていたものの、急速に病状が悪化してしまった。

1990年代のはじめに『ビバリーヒルズ高校白書』のディラン・マッケイ役を演じたペリーは、ティーンエイジャーのアイコンとして人気を博すようになった。しかし、2000年に同シリーズが放送終了を迎えると、『OZ/オズ』、『ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言』、『Jeremiah』などのテレビドラマへのたまの出演にも関わらず、ディラン役の影を拭い去ることができなかった。しかし、2017年に米CWネットワークの人気ドラマ『リバーデイル』で主人公アーチー・アンドリューの父親役に抜擢されると、ペリーのキャリアは一気に上昇した。さらには、クエンティン・タランティーノ監督の待望作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』への出演も果たしたが、スクリーンでペリーの演技を観ることができるのは、同作が最後となる。

近年のスポットライトへのカムバックにも関わらず、ペリーはビバヒルの出演者として多くの人々の記憶に残るだろう。ペリーはディラン・マッケイという役に影のあるあやうさを与え、スクリーンに登場するや否や、アイコンとなった。ウエスト・ビバリーヒルズ高校のほとんどの同級生と同じように、ディランも裕福だった。しかし、ディランの父親は歪んだビジネスマンで、ディランのことをあまり気にかけなかった。初期のシーズンでディランは保護者も規範もなく、ホテルの一室で暮らしている。まずはブレンダ・ウォルシュ(シャナン・ドーハティー)と付き合い、ブレンダの親友ケリー・テイラー(ジェニー・ガース)に乗り換えると、アメリカ中のティーネイジャーは愕然とした。

Translated by Shoko Natori

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