Spotifyのインド進出を巡り、ワーナー・ミュージックがストップ

だが火曜日、裁判所がワーナーの緊急差し止め請求を棄却したのを受け、Spotifyが今週にもインドに進出するだろうという噂が飛び交いはじめた、とMusic Business Worldwideが報じた。料金体系はライバル会社Apple Musicと同額の月額1ドル67セント前後になることも判明した。

Spotifyがインドに進出すれば、今後ワーナーとの関係、はたまた音楽業界全体との関係はどうなるのだろうか? 差し止め請求が棄却された今、裁判所が4週間にわたって法定使用許諾の合法性を検討する間、Spotifyとワーナーは膠着状態となる。その間にSpotifyがインドでケイティ・ペリーやレッド・ツェッペリンなどワーナーの楽曲を配信した場合、既存の契約内容に違反するか否かは明らかにされていない。

だがワーナーとの関係がどういう風に転ぼうとも、ストリーミングサービス会社のインド進出の行く先には暗雲が立ち込めている。Spotifyと大手レコード会社はこの数年、ライセンス契約をめぐって公に激論を戦わせてきた。その一方でSpotifyは新規分野に業務を拡大し、幅広いコンテンツを導入して、より有利な料金契約交渉を図り、配信戦略の変更、または業務縮小のいずれかの道を模索している――音楽業界での影響力と野心を拡大しようというSpotifyの意図がうかがえる。Spotifyとワーナーがインドでここまで激しくやりあうのは稀なことだが、諍いそのものは珍しくもなんともない。

Translated by Akiko Kato

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