咲良菜緒、ホワイト・ゾンビの魅力に目覚める「ねっとりした感じが好き」

TEAM SHACHIの咲良菜緒(Photo by Takuro Ueno)

チームしゃちほこから改名を果たしたTEAM SHACHI(読み:シャチ)が初作品となるミニアルバム『TEAM SHACHI』をリリースした。改名をきっかけに楽曲はよりロックなサウンドを追求することになり、ライブでは新たにホーン隊が加入。これまで以上に独自の路線を突っ走り始めた。

さて、ロックと言えば、TEAM SHACHIにはアイドルシーンきってのロック好き・咲良菜緒がいる。今回は彼女に登場していただき、数々のロックやメタルの名曲をタイトルを伝えずに聴いてもらい、それに対する反応から彼女のロックマインドを探ってみることにした。彼女にとってはなかなかハードルの高い企画だったはずだが、終始わーわーきゃーきゃー楽しそうに音楽を語る姿は水を得た魚のようだった。

―TEAM SHACHIとしての活動が始まってしばらく経ちましたが、感触はいかがですか?

「チームしゃちほこ」から「TEAM SHACHI」に改名したことでゼロからのスタートになったんですけど、改めて「改名するのってこんなに大きいことだったんだ」って実感してます。こないだ福岡でTEAM SHACHIとして初めてフリーライブをやらせていただいたんですけど、初めてっていうこともあって「TEAM SHACHIでーす!」って出ていくよりも、「チームしゃちほこでーす!」って言ったほうが、「ああ、しゃちほこね!」ってなるんですよ。だから、GENERATIONSさんに“from EXILE TRIBE”ってつくように、私たちも“TEAM SHACHI  from チームしゃちほこ”にすればよかったかもって思って(笑)。

―あはは!

だからそういう意味で苦戦してるところはありますけど、逆にしゃちほこに対する固定概念……例えば、「カラフルな女の子たちがきゃっきゃしてるグループだよね」ってぐらいの認識の方には新鮮に受け入れてもらえてるし、しゃちほこもTEAM SHACHIも知らない人にはそのままを受け止めてもらえてます。そういうふうにメリットもデメリットもあると思います。

―それにしても、“ゼロからのスタート”ですか。

びっくりするぐらいゼロでした。チームしゃちほこから数えて7年目になるんですけど、しゃちほこのときは「ももクロちゃんの妹です!」って言えたし、ゼロだけどゼロじゃないところからスタートできたけど、TEAM SHACHIとしてはそういうことはもう言ってないんです。だから、今デビューしたのと感覚的には変わらなくて。あと、今は“ブラス民”って呼んでいるホーン隊が新たに加わったりして、はたから見るとアーティストなのかアイドルなのかどっちなんだろうっていうってところがあって。だから元々知ってくださってるファンの方はいるけど、それ以外の場所で発信する上ではゼロだなって思います。

―TEAM SHACHIきってのロック好きとしては、TEAM SHACHIが新たに打ち出しているロックサウンドはよりしっくりくるものがあるんじゃないですか?

うれしいです。今まではジャンルにとらわれずに楽曲を作っていたんですけど、今はラウドだけどポップで、さらにホーンも入れるっていうのをキーワードにして楽曲を作っています。あと、これまではいろんな作曲家さんに曲作りをお願いしていたんですけど、これからはなるべく統一して、「TEAM SHACHIっぽいね」って言ってもらえるような音を作っていこうっていうことになってます。



―これまでは様々なジャンルを取り入れたにぎやかな雰囲気がチームしゃちほこっぽさになっていたけど、これからは楽曲そのものをTEAM SHACHIっぽいと感じてもらえるようにしたいと。

そうです。聴いただけで「これ、TEAM SHACHIっぽくない?」って言ってもらえるような音ができたらいいなと思ってます。

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