咲良菜緒、ホワイト・ゾンビの魅力に目覚める「ねっとりした感じが好き」

TEAM SHACHIの咲良菜緒(Photo by Takuro Ueno)



―今さらですが、改めてTEAM SHACHIに改名した理由を教えてもらえますか?

去年の夏頃、チームしゃちほことしてもっと変わっていこうっていうタイミングがあって、ちょうど同じ頃にメンバーだった伊藤千由李が「辞めたい」って言い始めて。メンバーが辞めるのとしゃちほこが変わろうとするタイミングがちょうど重なったんです。

―ああ、なるほど。

メンバーが辞めることでどっちにしろグループの形は変わるじゃないですか。それに、ただ辞めるだけだとマイナスの変化になってしまうので、プラスの変化にしたかったんです。でも例えば、それで楽曲の方向性を変えることにしても、ずっと聴いてるファンの方はわかるかもしれないけど世の中的にはわかりにくい。なので、変わったことをすぐにわかってもらうために改名することにしました。

―では、自ら望んでゼロに戻したっていうところもあるんですね。

そうですね(笑)。賭けに出たみたいな感じなんですけど、改名に対して反対するメンバーはいなかったし、「変わるならとことん変わろう!」って。それに、これまでの7年の間にできなかったこともあったと思うんです。「私たちってこういうイメージだからこういうことはできないよね」って。だからそういう過去のイメージも全部取り払って、やりたかったことをやりやすくするためにはよかったんだと思います。そうやって改名に関してもメンバーが中心になってスタッフさんと話し合った結果として生まれたものなので、ちょっと大げさに言うと自己プロデュースみたいなところがあるかもしれないです。

―1stミニアルバム『TEAM SHACHI』でも、メンバーが積極的に作詞に関わってますよね。

そうなんですよ。今回、「ROSE FIGHTERS」っていう曲は4人でコンペをして、そのなかからいいアイデアを選んで作りました。メンバーの(秋本)帆華が曲のテーマやキーワード、歌詞を提案して、それを作詞家の岡田マリアさんが上手く形にしてくれました。今回は初めてだったので難しかったけど、今後は歌詞を全部使ってもらえるようにしたいですね。



―驚くほど一本筋が通った作品になっていますよね。ブラス民の加入だったり、事前に話だけ聞いている状態だと、肩に力が入りすぎたロックになってしまうのではないかっていう懸念があったんですけど、ロックな部分とキャッチーな部分がうまい具合に溶け合っていて、素直にいい作品だと思えました。

「私たち、ラウドロックやってます!」って言っても、そのジャンルでやってる人たちには絶対勝てないので、しゃちほこで培ったポップさとか、元からあった自分たちの特徴を上手く応用できたと思います。

―これまでのおもちゃ箱的な幅の広さからひとつだけ好きなものを取り出したような印象です。「これでずっと遊んでいくんだ」っていう決意を感じました。

そうですね。これまでは「いろんなことができる」っていうよさもあったんですけど、今はホーンとラウドとポップっていう3つを軸にしていかに遊べるか、みたいな。それが上手くできたら「TEAM SHACHIの楽曲が好き」って言ってもらえることも増えるのかなって思います。

―今後の展望はありますか?

今まではロッキンとかカウントダウン・ジャパンに出させてもらっても、生音じゃないぶん音の厚みのなさを自分たちでも実感してて。でも今後はいろんな場面でホーンを入れることができるし、フェスでの引き出しが増えて自信につながるかなって思います。あと、私たちはアイドル以外のフェスに出るのが憧れだし好きでもあるので、そういう場所でも対抗できる楽曲やホーンの生演奏を武器にしていろんなフェスに出られたらいいなと思います。

―確かに強い武器になりそうですね。ちなみに、最近はどんな音楽を聴いてますか?

こないだ初めて聴いたばかりなんですけど、読み方がわからなくて……「ラ」って読むんですかね……“RA”って綴りなんですけど……。最近、ファンの方に勧められてSpotifyに入ったんですけど、Spotifyって“このアーティストを聴いてる方にオススメ”みたいなのがバーっと出てくるじゃないですか。私、MUSEが好きなんですけど、その機能を使っていろんな曲を聴いてて、そのなかにあったのがこのRA、です(笑)。まだ1曲しか聴いてないんですけど、けっこういいかもって。

―どんな音なんですか?

ラテンメタルロック? みたいな感じです。最初は王道なロックをよく聴いてたんですけど、最近はちょっと不思議な感じというか、他にないような音楽……この人たちならではの音、みたいなのを探すのが好きで。このバンドも日本にはない感じですね。

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