フーリガンから建築まで、写真集『モスクワ』が捉えたアンダーグラウントの光と闇

#9
「魚雷ボーイズ」

写真集『モスクワ』より(ブギー著、powerHouse Books出版)

「この2人はモスクワのFCトルペドのファンなんだ」とブギー。「サッカーチームだよ。ヨーロッパではサッカーの人気がすごいんだ。ライバルチームのファンは(いつも)互いに喧嘩しているよ」


#10
「顔のない兵士」

写真集『モスクワ』より(ブギー著、powerHouse Books出版)

「顔出しパネル、穴から顔を出して写真をとるやつさ」とブギー。「モスクワのバス停にあったんだ。クリミアのロシア兵だね。みんな、これは何の写真かって聞くんだよ――俺にはすぐわかったんだけど――わからない人もいるんだな」


#11
「オリンピックの輪」

写真集『モスクワ』より(ブギー著、powerHouse Books出版)

「この建築物はすごくいい」とブギー。「詳しい場所は知らないが、友達が連れてってくれた。この円形の建築物はオリンピック用に建てられたんだよ」写真家はここで言葉を切って、詳しい情報をググった。「1980年の夏のモスクワ・オリンピックの時だ。俺が聞いた話だと、オリンピックの五輪になぞらえて作られたんだけど、結局5つのうち3つまでしか完成しなかった。俺は近くの屋上に上っていってさ――でないと写真を取るなんて無理。最高の眺めだったよ」

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Translated by Akiko Kato

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