アリアナ・グランデの『thank u, next』はたった2週間で完成した

アリアナ・グランデ(Photo by: Andrew Lipovsky/NBC/NBCU Photobank)



『thank u, next』はまた、多くの女性が関わった金字塔的なアルバムでもある。収録された12曲のうち9曲は、2人以上の女性が作曲に携わっているが、グランデとしても初の試みだ(厳密に言うと、「Break up With Your Girlfriend, I’m Bored」も女性作2人が作曲にクレジットされているが、そのうちキャンディ・バラスはグランデがサンプリングしたインシンクの楽曲の共同作曲者)。参考までにいうと、今年のグラミー賞で最優秀レコード賞にノミネートされていた36人の作曲家のうち、女性は1/4にも満たなかった。

「(グランデの)多くの楽曲はこれまで(作曲に関しては)男性主体だった。でも、今回の曲はどれも本当の意味で女性の視点で描かれている。注目に値するわ」というのは、ダニーシャ・アンドリュース。ブリタニー“チー”・コニーとともに、作曲兼プロデューサーデュオNova Wavとして活動している。「チーも私もプロデュースをするんだけど、今回制作した曲(「In My Head」のこと)でも参加させてもらったわ」

グランデと彼女のコラボレーション仲間との密な関係は――たとえばモネの場合、どのアルバムにも必ず毎回参加している――は、『thank u, nextリリース前の状況に飲み込まれそうになったとき、ガードの役目を果たした。

「Ghosting」は、彼氏と付き合っているにも関わず、別の誰かに後ろ髪をひかれる歌だが、インターネットは即座に登場人物をグランデの最近の恋愛関係にあてはめ、ミラーと別の元彼、ピーター・ダヴィッドソンに置き換えた。「あれは、いろいろ騒がれたわね」とモネ。「すごくデリケートなテーマだから、歌詞ではどちらの側にも配慮しなきゃいけない。ただでさえ微妙なのに、ごく最近におきた出来事や感情のアップダウンを考えれば、なおさらよね。(グランデは)話したくないときは黙っていた。彼女の心の準備ができたとき、あるいはたんに話したくなった時に、話を聞いてあげたわ」



作業し始めると、そこから先は流れるようだった。『thank u, next』の多くの曲が、あっという間に出来上がった。アンドリュースとコニーによれば、「In My Head」は完成までたったの12時間。「7 rings」に関して言えば、「このメロディ(『サウンド・オブ・ミュージック』の「マイ・フェイバリット・シング」のこと)を使おうと決めたとたん、歌詞がすっとおりてきたの」とヴィータ。「すべてあっという間に進んでいったわ」。そして同じ日、「NASA」も書きあがった。

アルバムがリリースされた今、モネは既に次のディズニーランド行きを計画している。「スペースマウンテンに乗りながら(「NASA」を)聴いてみたいのよ」とモネ。「ヘッドフォン持参で行かなくちゃね」

Translated by Akiko Kato

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