国境とコンプレックスを超越、CHAIのパンク精神が示すもの

私たちの時代の「パンク」

ーCHAIは「世界第3位のニュー・エキサイト・オンナバンド」を標榜していますけど、具体的にどうやってそこに向かっていきたいと思ってるんですか?

ユウキ:やっぱり、何かしらのトップに立つことが必要だよね。世界第3位ではもはやなくなってるけど(笑)。やっぱり、今っていう時代の息苦しさとか価値観を変えたいから。

カナ:私たちがトップに立ったら、世界がもっとハッピーで自由になると思うんだよね。そう思わない? 完璧じゃない人間がトップに立ったら、こういう人でもセンスと才能があればいけるんだって、世界中の人たちが希望を持てるわけじゃん。

ユウキ:完璧じゃないって、こんなに素晴らしかったんだって思って欲しいんだよね。

ーやっぱり、そのモードというのは海外でもある程度、自分たちの音楽が伝わったという自信からくるものなのでしょうか?

カナ:誰に何を言われてもいい感じになったよね。今年は悩むことも正直あったけど、今は「どうぞ、何言われても私たちは私たちの正しいと思うことをやります!」って思えるようになったんだよね。炎上するんなら、炎上しろ~って、自分たちに自信を持てるようになった。

ユナ:ネガティヴをエネルギーに変えられるようになったんだと思う。

ー自分たちが今、これだけ支持されているという理由を一言で言うとしたら、何だと思いますか?

マナ:私たちは間違っていない……ってことだと思う。私たちは正解。時代に媚びていないし、いま必要だと思うものを作っている。きっと誰もが思っていたけれど言えなかったこと、変えたかったけれど変えられなかったものに一つずつきちんと向き合って、いちいちストレスを抱えながらも、音楽にしていってるから。みんなも、そうしたいでしょ?って思う(笑)。

ユウキ:いわば、ある種のパンクだよね。ポジティヴに、誰を傷つけるのではなく、自分たちがやりたいことを思うがままにやる。

ー2019年は、どんな年にしたいとか、まず個人的な願望って何かあります?

マナ:目の前でステーキを焼いてくれるお店に絶対に一回は行きたいなって思ってる。鉄板焼き。アワビとかもいいなぁ~。お寿司屋さんでもいいけど(笑)。

カナ:動物を飼いたいかな。癒しが欲しいんだよね……(笑)。

ユウキ:え、ハムスター?!

カナ:ハムスターは踏んづけそうだがら、もうちょっと大きいのがいいかな。猫とか。

ユウキ:猫の飼い方わからないなぁ~。絵をもっと自由に描きたいなぁ。

ユナ:電動キックボードを買って、自由が丘に行きたい! 時速25kmとか出せるらしいよ。

マナ:え、欲しい! でも、ちょっと危なそうだね。

ー本当に自由な答えが出ましたね(笑)。ちなみに、バンドとしての目標も教えていただきたいです。

マナ:私たちの時代の「パンク」を体現したいね。今こそ、CHAIの力強さを見せるときなんだと思う。私たちは正しいんだから、自分たちの道を貫き通さなきゃいけない。

ユウキ:「CHAIが貫いてるところを見ててて!」って感じだね。

ユナ:音楽のパワーの本当のすごさを見せつけたいね。

カナ:2019年も日本はもちろんだけど、海外にもたくさん行くから、世界中で頑張るCHAIの活躍を楽しみにしててほしいね!

Edited by Yukako Yajima




『PUNK』
CHAI
OTEMOYAN record
発売中

CHAI
「NEOかわいい」をコンセプトに活動するニュー・エキサイト・オンナ・バンド。メンバーはマナ(Vo, Key)、カナ(Vo, Gt)、ユウキ(Ba, Cho)、ユナ(Dr, Cho)の4人。2017年、1stアルバム『PINK』をリリース。2018年はEP・シングルを国内でリリースした他、海外レーベルとも契約を結び、国外での活動も本格化した。2019年2月13日には2ndアルバム『PUNK』をリリースした。

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