アマゾン、市民からの激しい反発でNY第二本社建設を断念

アマゾンはニューヨーク市クイーンズのロングアイランド市に第二本社となる企業キャンパスを建設する計画案を撤回。新たな事務所の開設で何千もの新たな雇用が生まれる予定だったが、アマゾンに提案された税額控除と労働者クラスの居住区へ与え得る影響に対する激しい反発が起きたのが原因だ。

ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された記事によると、アマゾンはニューヨーク市クイーンズのロングアイランド市に企業キャンパスを建設する計画案を撤回した。

2018年11月に建設予定地が発表されたあと、下院議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテスを含む地元の政治家や活動家グループからの猛反発が沸き起こった。世界有数の大金持ち企業が推定30億ドルの税額控除を受けることを知った人々が反対を唱えたのである。この計画はニューヨーク州と交わされた契約で、アンドリュー・クオモ同州知事が「州史上最大の経済開発プロジェクト」と褒めちぎった計画でもあった。先週ワシントン・ポスト紙に掲載された記事で、アマゾンが計画を考え直していることが明らかになっていた。アマゾンがコメントを出したあと、ロングアイランド市が選挙区に含まれるクイーンズ出身のマイケル・ジアナリス下院議員がアマゾンを批判した。

「まるで怒りっぽい子供のように、アマゾンは自分の思い通りにいかないなら、おもちゃを持って家に帰ると言っている」と、ジアナリス議員はタイムズ紙に語った。「アマゾン移転で大きな影響を受けるであろうコミュニティが疑問を持ち始めたのだ」と。

この記事の続報は今後も続く。

Translated by Miki Nakayama

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