ウディ・アレンの25年前の性的暴行容疑、契約破棄をしたAmazonを訴える

だが、かなりの分量になる訴状の主旨は、波紋を呼んだアレンの映画『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』に関するもの。Amazonは2018年にアレンとの契約を解除したことで、事実上この作品を御倉入りにした。訴訟によれば、AmazonはアレンおよびGravierに対して900万ドルの報酬と、映画がヒットした場合に支払われるはずだった追加報酬分を支払う義務があるとしている。

またAmazonがアレンとの契約解除を決定したことで、「世間的に高く評価されている人々」が、予定していたプロジェクトから降板せざるをえなくなったとし、さらに「契約解除の影響で、アレン氏およびGravierが、外部の投資家や海外の配給会社に対する義務を遂行することができなくなった」とも主張している。

訴えによれば、Amazonはスタジオ側とアレンの契約条件を理由に、契約解除にいたった納得できる理由を決して提示しなかったという。代わりにAmazon側の弁護団は、自分たちの契約は「アレン氏に対する新たな申し立てや、彼自身の問題発言、スター俳優が相次いで彼との仕事や関わり合いを拒否するといった不測の事態」のもとでは「履行不可能」である、という「あいまいな説明」しか返してこなかったという。

アレンとGravierは、『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』の製作費900万ドルと、Amazonが配給権として支払うことになっていた最低報酬2500~2700万ドルなど、相当額の損害賠償を請求している。

Translated by Akiko Kato

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