リンゴ・スターが語る、ビートルズのメンバーと初めてプレイした日

ローリングストーン誌の『The First Time』ビデオシリーズ向けに特別にビデオメッセージを寄せてくれたリンゴ・スター

ビートルズのリンゴ・スターが、メンバーと初めてドラムをプレイした日、インドで初めてマハリシと瞑想した日、そして彼の最新の書籍について語ってくれた。

リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドが結成30周年を記念し、ワールド・ツアーを行う。バンドには、コリン・ヘイ、スティーヴ・ルカサー、グレッグ・ローリー、ハミッシュ・スチュアートらが参加している。ザ・ビートルズのドラマーがローリングストーン誌の『The First Time』ビデオシリーズ向けに特別に寄せたビデオメッセージの中で、ビートルズと初めてプレイした時のことや、母親に初めて新居を買ってあげたこと、1968年にインドで初めて瞑想したことなどを、ざっくばらんに語ってくれた。

リンゴ・スターがジョン、ポール、ジョージと初めて出会ったのはリヴァプール。当時彼はローリー・ストーム&ザ・ハリケーンズというバンドのメンバーだった。しかしスターが3人と交流を持つようになるのは、お互いのバンドがドイツの同じクラブでプレイした時だった。ある日スターが、ミュージシャンらしく真っ昼間にベッドで横になっていると、ビートルズのマネジャーだったブライアン・エプスタインが部屋のドアをノックした。エプスタインはスターに、当時ビートルズのドラマーだったピート・ベストの代わりにドラムを叩いてもらえないかと頼んだ。「そんなことが何度もあった。そして俺はバンドに加入するように依頼された。それが全てのはじまりだった。」

スターはビートルズ向けに楽曲を書いたこともあったが、初期の頃の作品は良い出来とは言えなかったという。「僕が自作の曲をジョン、ポール、ジョージに聴かせると、彼らは床を転げ回って笑うんだ。俺の作品は既存の曲の焼き直しが多かった」とスターは懐かしそうに振り返る。1960年代の後半になると彼のソングライティングの腕も上がり、『ドント・パス・ミー・バイ』や『オクトパス・ガーデン』などのユニークな傑作が生まれた。

イギリスの片田舎で結核の治療にあたっていた13歳のスターは、診療所で小さなドラムセットを与えられた。「その日から、ドラマーになることしか考えなかった。」

また1968年にビートルズのメンバーとインドのマハリシを訪ね、僧院で初めて瞑想した時のことも振り返っている。「マハリシは僕らに説教し、マントラを唱えて僕らに瞑想させてくれた。僕にとって初めての経験だった。そして最後に瞑想したのは、今朝のことだ。ピース&ラヴ!」

リンゴ・スターはまた、新たな書籍『Another Day in the Life』も数量限定で出版している。

Translated by Smokva Tokyo

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