LOW IQ 01が語る、バンド時代とソロ20年の歩み

Rolling Stone Japan vol.05掲載/Coffee & Cigarettes 09 | LOW IQ 01(Photo = Shuya Nakano)


では、もうSUPER STUPIDとして演奏することはないのだろうか?

「実は今、ジャッキーがソロを作っているんだけど、俺も1曲歌う予定」とうれしいニュースを教えてくれた。「ジャッキーはSUPER STUPID時代に“SADHU”といったサイケな曲を書いてたんだけど、ストレートなロックナンバーを書いてきたことがあって。けど、その曲に取りかかるタイミングでバンドが活動休止になってしまって。だから、SUPER STUPIDとしてそれだけやり残してたんだよね。で、ジャッキーがソロでその曲を録るらしいんだけど、『歌はイッチャンしかいない』って。それで参加することにしたんだ。昔はさ、『オレが!オレが!I LOVE ME (笑)』だったけど、時が経って、誰かと支えあったり、助けあったりできるようになったんだよね。SUPER STUPIDを解散して、ジャッキーが新しくやりたいことを見つけたのもうれしい。そのジャッキーの力になれることもうれしくて。俺、大人になったと思わない?(笑)」と、イッチャンは少し恥ずかしそうにおどけた。

大人の定義は難しいが、20歳が大人だとしたら、2019年はくしくもソロ20周年だ。2019年はアルバムをリリース予定とのこと。2017年のアルバム『Stories Noticed』のときのインタビューで、イッチャンは声高に「このアルバム、売りたい!」と言っていた。そのことを告げると「ミュージシャンってみんなそうだと思うけど、“俺の音楽は世界一”って思っているわけ。だから、たくさんの人に聴いて欲しいんだよね」と。


Photo = Shuya Nakano

イッチャンの楽曲はメロディラインが抜群に美しい。前作にも「青い鳥」を筆頭に名曲がひしめいているが、20周年でリリースするニューアルバムはどんな感じなのだろうか?「サウンド的にはライブ感の強いシンプルな感じだね。ライブの最中、いろんな要素を詰め込んだ曲だと、音と音がケンカしちゃうってことに気づいたの。ライブをやっていると余分なものがそぎ落ちていくんだよ。だから、次のアルバムはシンプル・イズ・ベストなサウンド。それとメロディラインに関しては前作を超えてます。だから、よりたくさんの人に聴いてほしいんです」と自信に満ちた表情で語ってくれた

2020年は50歳になる。ミュージシャンとしてだけではなく、人としても紛れもなく大人の領域だ。若い頃は暴飲をして数々の伝説を作ったらしいが、酒やタバコの嗜み方も大人になったという。「最近、休みの日には立石(東京都・葛飾区。大衆酒場の聖地)に行って呑むんだよね。昔はああいう場所はよそ者には敷居が高かったの。それゃあそうだよね。見知らぬ若いヤツがルールもわきまえず呑んでいたら、ただの迷惑。でも、この歳になると郷に入っては郷に従えで、その土地のルールで呑めるんだよ。例えば、一軒目は軽くつまみながら酎ハイ1~2杯飲んで、一服して次の店に行くとか。若い頃はそんなことできなかったもん。呑むなら、つぶれるまで!みたいな(笑)」

この純喫茶が似合う理由が腑に落ちた。長いキャリアの中で、ミュージシャンとしても、人としても大きく成長したイッチャンの20周年が本当に楽しみだ。




LOW IQ 01
1970年12月13日生まれ。10代の頃から数々のバンドでベースやヴォーカルなどを担当。1994年にHi-STANDARDを筆頭としたAIR JAM世代を象徴するバンドの一つ、SUPER STUPIDを結成。99年からソロ活動を開始。2019年にソロ20周年を迎えるにあたり、約2年ぶり8枚目となるフルアルバム『TWENTY ONE』のリリースが4月24日に決定した。また、『TWENTY ONE』を引っさげた「LOW IQ 01 20th Anniversary “LOW IQ 01 LIVE TOUR 2019”」を開催。千葉から新潟までの5公演はLOW IQ 01、フルカワユタカ、山崎聖之 (fam、The Firewood Project、The Yasuno N°5 Group)の3人で構成されるLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSとして、大阪からファイナルの東京までの3公演はさらに渡邊忍(ASPARAGUS)を加え、4人編成のLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS+として回るとのこと。チケットは3月3日より一般発売を開始する。

HP: http://www.lowiq01.jp/
Instagram: @lowiq01
Twitter: @LOWIQ01_staff

ロケ地協力:珈琲ロン

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