DEAN FUJIOKAが探求する音楽の世界

ーさっきマンダリン・ポップス(中国の標準語=マンダリンで歌われるポップス)の話が出ましたけど、どのへんが好きなんですか?

歌ってて気持ちいいんですよ、北京語って。広東語のフロウより北京語のフロウがバラードとかカラオケのあの感じにハマるんですよね。あとは自分が中華圏で仕事してた時代にカラオケによく行ってたので、そういう記憶の影響もあると思うんです。日本にいてもジャカルタにいても、どの国のカラオケ屋に行っても結局北京語のカラオケソングを歌ってしまう。台湾とかだと、ヒップホップの人もハードロックの人もカラオケに行ったら皆でマンダリン・ポップを歌って仲良くなるんです。コミュニケーション・ツールですね。

ーDEANさんの今回のアルバムだと「Fukushima」「Permanent Vacation」「Unchained Melody」は日本語の歌詞ですよね。英語や中国語に比べて、日本語の魅力ってどういうところに感じますか?

音楽的にはみんなで一緒になぞりやすいというか、例えばイーブンなリズムで四分で刻んでいくメロディを日本語でやると、すごくハマると思うんですよね。あとは一文字一文字が立ちやすい気がします。英語や北京語って子音の音を立てて歌うこともあるけど、滑らかな感じですよね。全体が繋がっているような。逆に日本語は言葉が立ちやすいなと思います。とはいえ、普段はあまりそういうことは考えないし、歌い方でもニュアンスは変わってくるので一概にはこうとは言えないですけど。

ー確かに。アルバム発売後、今度はアジアツアーがあります。「History In The Making」ツアーと比べてライブの内容にも変化が見られそうですね。

そうですね。もう少し実験的なことがやりやすくなる。かといって全部デジタライズされるわけではなく、曲中の間奏、イントロやアウトロ、そして曲間だったり、全体の流れを途切れさせずにフェードインしたりフェードアウトしたりリプライズしたり、起伏を作るための選択肢が広がるアプローチを取りたいと考えていて。バンド編成が変わって、より自由度が広がっていくと思いますね。



※ジャケットは通常盤「Artist Edition」のもの

『History In The Making』
DEAN FUJIOKA
A-Sketch
発売中
※初回限定盤A「History Edition」、初回限定盤B「Deluxe Edition」、通常盤「Artist Edition」と3形態でのリリース。

<収録曲(全形態共通)>
01. History Maker 〜HITM Ver.〜(テレビアニメ「ユーリ!!! on ICE」OPテーマ)
02. Permanent Vacation 〜HITM Ver.〜(映画「結婚」主題歌)
03. Unchained Melody
 (テレビ朝日「サタデーステーション」「サンデーステーション」EDテーマ)
04. Let it snow!(日本テレビ系日曜ドラマ「今からあなたを脅迫します」主題歌)
05. DoReMi
06. Speechless 〜HITM Ver.〜(CANON EOS M6 ASIA AREA CM SONG)
07. Echo(フジテレビ系 木曜劇場「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」主題歌)
08. Hope
09. Sakura                   
10. Legacy
11. Accidental Poet
12. Fukushima
13. Maybe Tomorrow
14. History In The Making
15. Let it snow! 〜Mandarin Ver.〜

DEAN FUJIOKA 1st Asia Tour 2019 “Born To Make History”
2019年2月16日(土) 宮城 東京エレクトロンホール宮城
2019年2月20日(水) 大阪 フェスティバルホール
2019年2月21日(木) 大阪 フェスティバルホール
2019年3月3日(日) 福岡 福岡市民会館
2019年3月9日(土) 広島 広島JMSアステールプラザ
2019年3月15日(金) 静岡 静岡市清水文化会館マリナート
2019年3月17日(日) 愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
2019年3月23日(土) 北海道 札幌市教育文化会館
2019年3月29日(金) 東京 NHKホール
2019年3月30日(土) 東京 NHKホール
2019年4月20日(土) 香港 Music Zone @ E-Max
2019年4月27日(土) 台湾 CLAPPER STUDIO
https://www.deanfujioka.net/

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