ジム・ジャームッシュとジョゼフ・ヴァン・ヴィセムの幻想的なMVが公開

ジム・ジャームッシュとジョゼフ・ヴァン・ヴィセム

間もなく発売となるジム・ジャームッシュとジョゼフ・ヴァン・ヴィセムのコラボレーションアルバム『An Attempt to Draw Aside the Veil』に収録された「The Two Paths」のミュージックビデオが公開された。

映画監督のジム・ジャームッシュ、そして作曲家のジョゼフ・ヴァン・ヴィセムのコラボレーションアルバム『An Attempt to Draw Aside the Veil』に収録される「The Two Paths」はまるで、ドローン、ノイズ、フィードバック、そして金属的な音色が印象的な弦楽器のトーンが織りなすタペストリーだ。Jules Guerinが監督を務めた同曲のミュージックビデオにおける、モノクロで映し出される砂漠や廃墟と化したビル群が渦巻くような光に照らされぼやけていく様は、2人の超俗的な世界観を見事に表現してみせている。

「ジョゼフ・ヴァン・ヴィセムとジム・ジャームッシュの音楽を聴いて思い浮かべるのは、暗闇と光が織りなす内なる世界へのマインドトリップだ」Guerinはそう語る。「ジョゼフのリュートの透き通るような響き、そしてジムが生み出すテクスチャーとフィードバックが生み出す幻想的な世界観に触れることで、リスナーはまるで自身の精神世界に足を踏み入れたように感じるんだ」

「果てのない砂漠を延々と彷徨い続ける様子を思い浮かべていると、まるでその残酷な美しさと孤独に脳が毒され、視界が徐々にぼやけていって目を開けていられなくなり、ただ内なる光に身を委ねようとする、そういう死の間際に経験するような感覚に襲われるんだ」彼はそう語っている。「ゴーストタウンのわびしさ、そして果てのない砂漠というイメージは、「The Two Paths」の世界観と完璧にフィットするんだよ」

全7曲を収録した『An Attempt to Draw Aside the Veil』は、2月8日に発売となる。「『An Attempt to Draw Aside the Veil』は、ジョゼフが奏でる弦の振動、桃源郷を思わせるサウンドテクスチャー、そして暗闇と光が描き出す世界のさらなる探求だ」アルバムの発表に際し、ジャームッシュはそうコメントしている。「彼と再びコラボレートする機会に恵まれたことを、心から嬉しく思う」

Translated by Masaaki Yoshida

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