LiSAが語るブリング・ミー・ザ・ホライズン「音楽への尊敬とパンク精神」

―わかりました。では、再びブリングミーの話に戻りますが、具体的に気になった曲はありますか?

「マザー・タング」がめちゃくちゃ好きです。「彼がこんなに歌っていいんですか!?」って感じ。あと、ヒップホップの人と一緒にやってるのに「ヘヴィー・メタル」っていうタイトル付けちゃうのもパンクですよね(笑)。「シュガー・ハニー・アイス&ティー」も単語の頭文字を取ると“shit”だったりして、パンクな精神がいろんなところに入っていて面白いと思います。そうやって一つひとつの言葉に彼らの世界観がすごく表れていて、そういう意味では1stの頃から全く変わってないんだなって思います。あと、私はグライムスが好きでずっと聴いてたんですけど、自分が好きなものと彼らの好きなものがくっついたのがよかったです。オリヴァーと女の子の声はすごく合いますよね。

―前作の「ハッピー・ソング」もいいですよね。

ああ、あれもいいですね。あと、ラウドなのにオーケストラを取り入れてるのもいい。バンドが好きな身からすると、突然デジタルな音になるとちょっと置いていかれた感じがしちゃうけど、彼らは生音の使い方がすごく上手なんですよね。

―これだけ進化を続けると離れる人は離れてもおかしくないわけじゃないですか。だけど、逆に多くのファンを引きつけているっていうのは、単に聴きやすくなったからという理由だけでは済ませられないと思うんですよね。

私はこのアルバムを聴いていて、これまで彼らがやってきた音楽にも、これからやっていく音楽にも尊敬があるんだなって思いました。時代とともにどうしても“古いもの”っていうレッテルを貼られてしまうサウンドが多いと思うんですけど、彼らはいつの時代になっても自分たちの好きな最先端の音楽がいっぱいあるんだろうなって思います。 

―各ジャンルの音に愛があるからこそ、説得力のあるサウンドになっていると。

そうですね。私も海外のポップ・ミュージックが好きなのでよく聴くんですけど、それを自分でやりたいと思ってもどうやったらいいかわからない。だけど彼らはどんなに新しいサウンドを取り入れても、自分たちが作ってきたそれまでの音と上手く折り合いをつけて新しいブリング・ミー・ザ・ホライズンというバンドの作品にしているのがすごいと思います。

―LiSAさんはオリヴァーのどんなところに魅力を感じますか?

私は完全にルックスです(笑)! あとは彼のファッションもカッコいいと思っていて、そこからさらに甘い歌を歌うようになって「ヤラれた!」って感じです。

―彼のインスタも独特な世界観がありますよね。

ありますね。何をやってもブレない。

―今後どうなっていくんでしょうね?

楽しみですよね。「次は何やるんだろう?」ってずっと追いかけさせたくなるのは大事なんだなって彼らを見てて思いました。だからこのアルバムが出た後も、ファンはきっと次の作品を楽しみにするんだと思います。




「赤い罠(who loves it?) / ADAMAS」
LiSA
SACRA MUSIC
発売中
https://www.lxixsxa.com/


『amo | アモ』
ブリング・ミー・ザ・ホライズン
ソニーミュージック・インターナショナル
発売中
※初回仕様のみロゴステッカー封入/歌詞対訳付き

収録曲
01. i apologise if you feel something | アイ・アポロジャイズ・イフ・ユー・フィール・サムシング
02. MANTRA | マントラ03. nihilist blues feat. Grimes | ニヒリスト・ブルース feat. グライムス04. in the dark | イン・ザ・ダーク
05. wonderful life feat. Dani Filth | ワンダフル・ライフ feat. ダニ・フィルス 06. ouch | アウチ07. medicine | メディスン08. sugar honey ice & tea | シュガー・ハニー・アイス&ティー
09. why you gotta kick me when i’m dow? | ホワイ・ユー・ガッタ・キック・ミー・ホエン・アイム・ダウン?
10. fresh bruises |フレッシュ・ブルーゼズ11. mother tongue | マザー・タング12. heavy metal feat. Rahzel | ヘヴィー・メタル feat. ラゼール
13. i don’t know what to say | アイ・ドント・ノウ・ホワット・トゥ・セイ

http://www.sonymusic.co.jp/artist/bringmethehorizon/

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