オスカー予想、今年のアカデミー賞最多受賞作はどれだ?

マーベルスタジオ『ブラックパンサー』

何週間白熱したアピール合戦がハリウッドで続いた後、新部門が創設されるという誤報もあったが、ついに今週、2月24日の授賞式で第91回アカデミー賞の栄冠を狙う候補者リストが発表された。例年にたがわず、的外れなノミネーションや予想外の落選も見られたが、今日は皆さんにもオスカー予想をしていただこう。

『ROMA/ ローマ』、『グリーン・ブック』、『アリー/ スター誕生』といった作品が、最優秀作品賞をはじめ複数の部門にノミネート。作品賞部門には他にも、『ブラックパンサー』『ブラック・クランズマン』『ボヘミアン・ラプソディー』『女王陛下のお気に入り』『バイス』が顔を揃えている。

『ROMA/ ローマ』は、アルフォンソ・キュアロン監督の最優秀監督賞・最優秀撮影賞の2部門ノミネーションと合わせて、合計10部門でノミネート。一方の『アリー/ スター誕生』は、ブラッドリー・クーパーの最優秀主演男優賞、レディ・ガガの最優秀主演女優賞、サム・エリオットの最優秀助演男優賞、「シャロウ」の最優秀主題歌賞を含む合計8部門。ゴールデン・グローブ賞の勢いに乗りたい『グリーン・ブック』は5部門で、ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリがそれぞれ最優秀男優賞、最優秀助演男優賞にノミネートされた他、最優秀脚本賞部門でもノミネートされている。

『女王陛下のお気に入り』は、『ROMA/ローマ』と並ぶ最多ノミネーション。オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズのスター俳優が3人ともオスカー候補に挙がった。ストーンとワイズは最優秀助演女優賞で、エイミー・アダムス(『バイス』)、マリナ・デ・タヴィラ(『ROMA/ローマ』)、レジーナ・キング(『ビール・ストリートの恋人たち』)らと競う。一方コールマンは、レディ・ガガ、ヤリッツァ・アパリシオ(『ROMA/ローマ』)、メリッサ・マッカーシー(『Can You Ever Forgive Me?(原題)』)、グレン・クローズ(『天才作家の妻 40年目の真実』)らを相手に、最優秀女優賞の座を狙う。

他には、『バイス』のクリスチャン・ベールと『ボヘミアン・ラプソディー』のラミ・マレックが、ゴールデン・グローブ賞に続く最優秀男優賞連覇を目指す。この部門には、クーパと、モーテンセンの他、ウィレム・デフォー(『永遠の門 ゴッホの見た未来』)も顔を揃えている。最優秀助演男優賞部門では、『グリーン・ブック』のアリが、エリオット、アダム・ドライバー(『ブラック・クランズマン』)、リチャード・E・グラント(『Can You Ever Forgive Me?』)、サム・ロックウェル(『バイス』)らと競い合う。

最優秀監督賞部門では、『ROMA/ ローマ』のアルフォンソ・キュアロン監督を筆頭に男同士の戦いとなった。その他の候補者は、『ブラック・クランズマン』のスパイク・リー、『COLD WAR あの歌、2つの心』のパベウ・パブリコフスキ、『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス、『バイス』のアダム・マッケイ。最後に最優秀作曲賞部門を見てみよう。最有力はやはりレディ・ガガの『アリー/ スター誕生』からのヒット曲「シャロウ」。対するは、ケンドリック・ラマーの「オール・ザ・スターズ」(『ブラックパンサー』)、ダイアン・ウォーレンの「I’ll Fight」(『ルース・ベイダー・ギンズバーグ』)、「幸せのありか」(『メアリー・ポピンズ・リターンズ』)、「When a Cowboy Trades His Spurs for Wings(原題)」(『バスターのバラード』)などがノミネートされている。

誰がオスカーの栄冠に輝くのか、米ローリングストーン誌の読者投票は以下。

Translated by Akiko Kato

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