マライア・キャリーの元アシスタント、雇用期間中に性的危害を受けたとして提訴

元アシスタントにより提訴されたマライア・キャリー (Photo by Taylor Hill/FilmMagic)

マライア・キャリーの元アシスタントが、雇用期間中に小便をかけられ「売春婦」呼ばわりされたとしシンガーを訴えた。

マライア・キャリーのパーソナルアシスタントを務めていたリアーナ・シャクナザリアン(通称リアーナ・アザリアン)が、2017年に一方的に解雇されるまでのおよそ2年の雇用期間中に、性的暴行およびセクシャルハラスメントを被ったと主張。1月16日水曜日、ロサンゼルス高騰裁判所に提訴した。同じ日に、キャリーは守秘義務違反でシャクナザリアンを提訴。元アシスタントが密かにプライベートな動画を撮影し、シンガーから800万ドルをゆすり取ろうとしていたとして訴えた。

32ページにわたる申し立て書のコピーを見ると、シャクナザリアンは2015年9月、年収25万ドルで雇われたと述べている(のちに32万8500ドルまで昇給)。1日24時間、年中無休でキャリーおよび彼女の元マネージャーであるステラ・ブロチニコフ(通称ステラ・シュトルパー)のサポートにあたっていたと主張している。訴えによれば、ブロチニコフ(訴状の中でも名指しされている)はシャクナザリアンに暴言と身体的暴力を与え、ときには彼女の乳房の下にiPhoneやリモコン、その他小物をはさみ、繰り返し笑い者にしていたという。また彼女は、ブロチニコフから臀部や乳房を平手打ちされ、「アルメニアの売春婦」「アルメニアの王女さま」「アルメニアのビッチ」「このニガーめ」と罵られたと主張している。

シャクナザリアンはまた、ブロチニコフが何度となく彼女を床に押し倒し、小便をかけたと主張。訴えによると、キャリーもこの事実を認識しており、こうした現場に少なからず同席し、暴力を黙認していたと言う。さらに2017年10月、シャクナザリアンがブロチニコフの行為に不平を申し立てると、その1か月後に解雇された。今回の訴訟の訴因は、性的暴行、差別、ハラスメントおよび不当解雇。ブロチニコフの弁護人に容疑についてのコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。

ピープル誌によれば、キャリーが起こした訴訟は、元アシスタントが「ペテン師でのぞき魔で、ゆすり屋」だと非難した上で、「公になれば個人的に辱めを受け、また職業上の痛手ともなるようなマライアの私生活をひそかに動画で撮影していた」と主張している。シャクナザリアンは「プライベート動画を友人や同僚に公開」し、「もし自分が解雇されたら、このビデオを売り飛ばして、その金で家を買うつもりだ」と漏らしていたと言う。

Translated by Akiko Kato

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