マライア・キャリーの元アシスタント、雇用期間中に性的危害を受けたとして提訴

キャリーは、シャクナザリアンが2017年11月に解雇されたのは、度重なる無断欠勤が理由だと主張。シャクナザリアンは解雇された腹いせにビデオを暴露すると脅し、800万ドルの支払いをキャリーに要求したと訴えている。また、シャクナザリアンが法人用のクレジットカードを「私的な利益のために」使用した上、「キャリーの私物やキャリー本人が購入した高価な衣服やハンドバッグを、クローゼットの中にしまい込んでいた」と非難している。シンガーは300万ドルの損害賠償請求に加え、これら物品の法的所有権を主張。さらに、シャクナザリアンに対する動画の破棄命令と永久差し止め命令を裁判所に求めている。

シャクナザリアンの弁護人を務めるマーク・T・キグリー氏にコメントを求めたが、返答は得られなかった。だがキグリー弁護士は水曜日に発表された声明文の中で、キャリーが訴訟を起こしたのは、彼の依頼人によるパワーハラスメントと不当解雇の主張から気をそらすための作戦だと一蹴した。

「私の依頼人は、パーソナルアシスタントとしての職務範囲内で勤務していた間、具体的な指示を受けていない行動は一切取っておりません」というキグニー弁護士の発言を、WebマガジンBuzzfeedが報じている。「(シャクナザリアンは)訴訟で元雇用主に対し、多大なストレスと精神的苦痛をもたらした極めて不適切な行動に対する説明責任を求めているのです」

キャリーは今月初頭、契約違反、給料未払い、セクシャルハラスメントで元マネージャーから訴えられていた裁判で和解を成立させたばかり。2018年4月、ブロチニコフはキャリーが薬物依存の問題を抱え、また頻繁に裸体になるとして訴えていたが、当時キャリーの代理人は「軽薄で根拠のない主張だ」と述べていた。ところがゴシップサイトThe Blastが入手した裁判資料によると、1月初めにキャリーとブロチニコフは「和解に合意」。ただし、和解金など詳細に関しては明らかにされていない。

キャリーはこうした法廷トラブルにはまったく影響を受けていないようだ。

「今年もマライアは、これまで同様、人生の断捨離にとりくんでゆきます」と、マライアの代理人はピープル誌に宛てた声明文で述べている。「(シャクナザリアンは)中途半端な、嘆かわしい人物です。訴訟は我々に有利なように解決へ向かうでしょう。マライアは今年も成功の道を歩み続け、北米ツアーの後ふたたびラスベガス公演を行う予定です」。

Translated by Akiko Kato

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