ジョンベネちゃん殺害事件、元容疑者とされる男が「事故死」と告白

1996年、クリスマス当日に両親の自宅で死んでいるのを発見されたジョンベネ・ラムジーちゃん。(Photo by Ray Ng/The LIFE Images Collection/Getty Images)

1996年、米コロラド州ボールダーでジョンベネ・ラムジーちゃんが殺害された事件で、長年容疑者として名前が挙がっていた男が、高校時代のクラスメイトに宛てた一連の手紙の中で、6歳のジョンベネちゃんを「誤って」殺害したことを告白した、とデイリーメール紙が報じた。

54歳の小児性愛者ゲイリー・オリヴァは、児童ポルノ所持罪で懲役10年の判決をうけ、現在コロラド州で服役中。2020年には仮釈放が予定されている。

「今まで会った誰よりも、ジョンベネを愛していた。なのに彼女をうっかり放してしまったために、頭蓋骨がぱかっと割れてしまった。俺は彼女が息を引き取るのを見届けた」。オリヴァ受刑者は元クラスメイトのマイケル・ヴァイル氏に宛てた手紙の中で、こうしたためた。「あれは事故だったんだ。信じてくれ。彼女は他の子どもたちとは違っていたんだ」

ヴァイル氏宛ての別の手紙にはこう書かれている。「ジョンベネは俺を完全に変えた。俺の中の悪をすべて取り除いてくれた。彼女の愛らしい顔、輝く肌、まるで女神のような完璧な身体を一目見ただけで、他の子どもたちを殺したのは間違いだったと気づいた。だけど、事故で彼女を死なせてしまった。あれは俺のせいだ」

ヴァイル氏は事件発生直後、全米中に報道される前に、オリヴァから気がかりな電話を受けており、以来高校時代の旧友が22年前にジョンベネちゃんを殺したのではと疑っていた。

「疑問を抱くようになったのは、ゲイリーが1996年12月26日の深夜に電話をかけてきたときです」。カリフォルニア州ヴェンチュラ在住のヴァイル氏は、デイリーメール紙とのインタビューにこう答えた。「彼は泣きながら、『小さな女の子を傷つけてしまった』と言いました……私は詳しく聞き出そうとしましたが、彼はただ、自分はいまコロラドのボールダーにいるとしか言いませんでした。12月27日、地元紙の一面に『6歳児、コロラド州ボールダーで斬殺』という見出しを見て、すぐにボールダー警察に電話をかけ、ゲイリーについて知っていることや数日前の彼の電話のことを話しました。警察からの折り返しの電話はありませんでした。数カ月後、ゲイリーの捜査に進展があったか突き止めようと、もう一度警察に電話をしましたが、ジョンベネ殺害事件の情報提供にご協力ください、という留守番電話が流れただけでした。私はメッセージを残しましたが、それ以降、捜査官から連絡は全くありません」

Translated by Akiko Kato

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