Spotify有料会員一人あたりの平均売上が下がっている理由

2018年、米ニューヨークで開催された「Z100's Jingle Ball 2018」に出演したカーディ・B。(Photo by Dia Dipasupil/Getty Images for iHeartMedia)



もうひとつ、しばしば取り沙汰されているのがSpotifyの有料会員料金の値上げだ――そうすれば、当然ARPUの増加も見込める。Spotifyは昨年すでにノルウェーで試験的に有料会員料金の10%引き上げを行った。当然ながら、ストリーミングが成熟した市場での消費者のロイヤリティが試されることになる。

面白いことに、Spotifyが2011年にアメリカに上陸してからNetflixは会員料金を2倍に値上げしている。2015年、同社はもっとも人気のある標準的なHD月間購読料金を7ドル99セントから9ドル99セントに引き上げた。2017年には、月額料金枠はさらに1ドル増えて10ドル99セントに、その上のウルトラHDの月額料金はさらに2ドル増の13ドル99セントまで上がった。

昨年9月にゴールドマン・サックス社が主宰するCommunacopia会議がニューヨークで行われた際、強気な発言で有名なSpotifyのバリー・マッカーシーCFOは、同社が有料会員料金を値上げするのかという質問はバカバカしいと述べ、値上げの可能性を頭から否定した。

だが人々は、ワーナーのボスであるスティーヴ・クーパーを始め、大手レーベルの重役らの考えは違うのでは、と内心訝っている。

・著者プロフィール
ティム・インガムはMusic Business Worldwideの創設者兼発行人。2015年の創設以来、世界の音楽業界にむけ、最新情報、データ分析、雇用情報などを発信している。現在ローリングストーン誌に毎週コラムを連載中。

Translated by Akiko Kato

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