マーティン・スコセッシ監督によるボブ・ディラン1975年ツアードキュメンタリー映画がNetflixで公開

ボブ・ディラン1975年のツアードキュメンタリー映画がNetflixで公開される(Photo by Bettmann/Getty Images)

マーティン・スコセッシが手がける、とかねてから噂されていたボブ・ディランの『ローリング・サンダー・レヴュー』のドキュメンタリー映画がNetflixで公開される。映画にはディランの貴重なインタビュー映像も含まれているという。

マーティン・スコセッシが監督を務める、とかねてから噂されていたボブ・ディランの伝説の『ローリング・サンダー・レヴュー』ツアーのドキュメンタリー映画がNetflixで放送されることになった、とヴァラエティ誌が報じた。

具体的なリリース日は公表されておらず、ヴァラエティ誌の情報源もそのような発表はまだ「何カ月も先のこと」であると伝えた。それでも、Netflixは映画に関するわずかな情報を認めた。まずは、タイトルが『Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese』であること、そしてこのプロジェクトのために、インタビュー嫌いで有名なディランがカメラの前で語ったことを明らかにしたのだ。

「『Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese』という映画は、激動に満ちた1975年のアメリカ社会と同年の秋にディランが披露した心踊る音楽を描いています。ドキュメンタリー映画、ライヴ映像、狂乱の夢などと表現できる本作は、映画製作の巨匠であるマーティン・スコセッシが視聴者にお届けする唯一無二の体験となるでしょう」とNetflixは短いリリースを発表した。

ディランのインタビューとともに、『Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese』には、ツアーに参加した他のアーティストたちのインタビューも含まれる。インタビューのほとんどは長年ディランのマネージャーを務めてきたジェフ・ローゼンが担当している。ローゼンは2005年公開のディランのドキュメンタリー映画『ノー・ディレクション・ホーム』でもスコセッシ監督のためにインタビューを実施した人物だ。

ディランは1975年から1976年にかけて『ローリング・サンダー・レヴュー』ツアーを行い、何の予告もなしに劇場でのライヴを続けた。ツアーにはジョーン・バエズ、ロジャー・マッギン、ランブリン・ジャック・エリオットなどのアーティストが参加した一方、リンゴ・スター、パティ・スミス、ジョニ・ミッチェルなどが一回限りのスペシャルゲストとして登場した。

待ち望まれた『ローリング・サンダー・レヴュー』のドキュメンタリー映像とともに、ディラン陣営は当時の音楽をフィーチャーした新しいボックスセットを仕込んでいるようだ。ディラン関係者と親しいある人物は「最高の時代だったし、素晴らしい環境でレコーディングされた音楽がたくさんある。映画と組み合わせたら最高だ。本当に信じられないくらい良いものがあるんだ」と2017年にローリングストーン誌に語った。

Translated by Shoko Natori

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