ボウイの遺作に参加した鬼才テナー・サックス奏者、ダニー・マッキャスリンが来日公演を開催

2月にブルーノートで来日公演を行うダニー・マッキャスリン(Photo by Jose Ignacio Unanue/NurPhoto via Getty Images)

デヴィッド・ボウイの遺作『★』(ブラックスター)で鮮烈なプレイを聴かせた鬼才テナー・サックス奏者=ダニー・マッキャスリンが、ボウイとスタジオで共演した時の経験を反映したニュー・アルバム『ブロウ』(2018年)を引っさげて2月に来日する。

現在52歳のマッキャスリン、は90年代から変貌するジャズ・シーンの第一線で活躍を続けるアーティスト。2000年代からマリア・シュナイダー・オーケストラにも参加し、その人脈でボウイと『★』で初めて共演を果たす。そして、『★』が第59回グラミー賞(ベスト・ロック・パフォーマンス)を受賞した時には、亡きデヴィッド・ボウイの代わりに受賞スピーチを行ったことは記憶に新しい。



『★』のレコーディング中に、ボウイから「その時聴こえているものを求めて進めばいい、どう思われるか、どうジャンル分けされるかは心配しないで。音楽を作ろう」と言われたその言葉に背中を押され、可能性は果てしない事に気付いたというマッキャスリン。「ボウイと共演するまではこんなことが可能だと思いもしなかった」という言葉通り、最新アルバム『ブロウ』ではアート・ロックからエレクトロニカまで曲ごとに異なる幅広い音楽スタイルを自由自在にプレイしている。

NPRが「爽快なアート・ロック・・・久々に出会った最高の1曲」と称賛した第1弾シングル「ワット・アバウト・ザ・ボディ」では、従来の彼のスタイルにはなかったヴォーカル・ナンバーで強烈なインパクトを残し、本作で共演する盟友マーク・ジュリアナ(ドラム)、ジェイソン・リンドナー(キーボード)、ティム・ルフェーブル(ベース)は『★』のセッションにも共に参加した世界屈指の精鋭たちだ。来る1月22日から27日には、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで『★』のバンド・メンバーによるスペシャルなコンサートが行われるという。

また、ボウイの遺志を継ぐアーティストとして大胆な新境地を聞かせる『ブロウ』は、2018年度「JAZZ JAPAN AWARD」のアルバム・オブ・ザ・イヤー(ニュー・ジャズ部門)を受賞することが発表された。そんな彼の来日公演は、2月5日の名古屋ブルーノート、および2月7日から9日のブルーノート東京にて開催される予定だ。



<来日公演情報>



DONNY McCASLIN

日程:
2019年2月5日(火) @名古屋ブルーノート
2019年2月7日(木)、8日(金)、9日(土)@ブルーノート東京

来日メンバー:
ダニー・マッキャスリン(サックス)
ジェフ・テイラー(ヴォーカル、ギター)
ジェイソン・リンドナー(キーボード)
ティム・ルフェーヴル(ベース)
ザック・ダンジガー(ドラムス)

公演詳細:
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/donny-mccaslin/

Rolling Stone Japan 編集部

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