ウッドストック50周年フェス、創設者が語る今夏開催の全貌

1969年のウッドストック・ミュージック・フェステイバルで演奏するサンタナ。あれから50年の今年、オーガナイザーのマイケル・ラングはこの夏にニューヨーク州ワトキンス・グレンで3日間のフェスティバルを開催する。(Bill Eppridge/The LIFE Picture Collection/Getty Images)


2011年にワトキンス・グレンでフィッシュが彼らのスーパーボウルIXを開催したが、2018年8月のカーヴボール・フェスティバルは上水道汚染のために強制的にキャンセルされた。ラングの話によると、ウッドストック50ではそのような状況は一切起きないらしい。「(ニューヨーク州ソーガティスでの)ウッドストック’94では、あの場所に十分な大きさの貯水タンクがなかったせいで、それとは異なる水問題が起きた。そのため、暫定的に100万ガロン(約380万リットル)のタンクを2つ置き、イベント開始までこのタンクに水を入れないといけなかった。これと同じ方法を今回も使用して、水は運搬できる方式する予定だ」とラング。

ラングとオーガナイザーたちは会場のマッピングを現在も行っており、まだ正確な収容人員数を把握していないが「おそらく6桁になる」とラングが言った。それだけの観客を呼ぶのは大きなチャレンジとなりそうだ。ボナルーやコーチェラといった主要フェスティバルがスタートして以来、今回が初のウッドストックとなる。ところがラングはこのフェスティバルは他の追随を許さないと確信しているようだ。「私たちが提供するのは独自のパフォーマンスだ。最近のフェスティバルは、どんなものであっても、その多くが似たり寄ったりの月並みなものになっている。社会的な影響を持つものはほぼなく、せっかくの機会を無駄にしているよ」。


ウッドストック50のオーガナイザー、マイケル・ラング (Photo by Charles Norfleet/Getty Images)

「ウッドストックというのは社会的な変化と活動を行う場所として具現化したものだった。今回のフェスティバルではあの当時のテーマを復活させるよ。このフェスティバルでは、楽しむため、そしてエキサイティングなことを体験するためにみんなが集まり、コミュニティを作る。その一方で、現代の若者の声を、彼らの意見を世間に聞いてもらうためにエネルギーをつぎ込む場所でもあるんだ」

そうは言っても、大抵の人が気になっているのは3日間のラインナップだ。ラングから「再結成」と「最初のウッドストックに出演したバンド」という言葉が出てはいるが、詳細を聞き出そうとしても一切答えてくれなかった。そこで「クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが集結するチャンスはあるのか?」と聞いてみた。すると彼は「全員と個別に話したけど、もう大混乱だよ」と答えたのだった。

ラングが現時点で明かせる詳細は、イベントの模様がオンラインでライブ配信されること、会場内をうろつくピエロやジャグラーがいること、巨大スクリーンで映画を上映すること、そしてラングにとって最も重要なことであるNGO団体を数多く招待し、観客に政治的な問題と取り組む方法をレクチャーすることだ。「現在の地球は限界点に達している。特に温暖化問題は待ったなしだ。みんなが関係しているこの問題を無視するのは馬鹿げているよ。だから、みんなに問題意識を持ってもらい、活動に参加してもらいたい。これこそ私がこのフェスティバルを開催しようと思った一番のモチベーションだからね」と、ラングが語った。

Translated by Miki Nakayama

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