2019年ゴールデングローブ賞、『ボヘミアン・ラプソディー』『グリーン・ブック』が大勝

フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが主演男優賞を受賞。クイーンのメンバーのブライアン・メイ(左)とロジャー・テイラー(右)(Photo by Kevin Winter/Getty Images)


テレビドラマ部門でも、数多くのどんでん返しが見られた。『ジ・アメリカンズ』はここ何年もゴールデングローブ賞やエミー賞で肩透かしを食らってきたが、今年はついにドラマ部門作品賞を獲得。コメディ部門では意外にも『コミンスキー・メソッド』が大健闘。昨年の受賞作『マーベラス・ミセス・メイゼル』を下して、TVシリーズミュージカル・コメディ部門作品賞を受賞。マイケル・ダグラスも主演男優賞に輝いた。Amazonの人気作『マーベラス・ミセス・メイゼル』のスター、レイチェル・ブロスナハンは2年連続でTVシリーズコメディ部門主演女優賞を獲得した。

他には、ゴールデングローブ賞で共同司会を務めたサンドラ・オーが『Killing Eve』でTVシリーズドラマ部門主演女優賞を受賞。『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』はTVミニシリーズ作品賞と、ダレン・クリスのTVミニシリーズ主演女優賞の二冠を達成した。

ハリウッドでもっとも賑やかな賞と言われるゴールデングローブ賞だが、2019年はそれほど派手な一幕は見られなかった。賞の発表前にマーヤ・ルドルフがエイミー・ポーラーになんちゃってプロポーズをし、ジェフ・ブリッジスはセシル・B・デミル賞の受賞スピーチで、いきなりデュード役になりきった。今年から新設されたテレビ功労賞の初代受賞者となったキャロル・バーネットは、胸を打つ受賞スピーチを披露。クリスチャン・ベールはディック・チェイニー役のインスピレーションを与えてくれたとして悪魔に感謝をささげ、この日最大のサプライズ・スピーチを披露した。

この夜もっとも心を動かされた瞬間はレジーナ・キングの助演女優賞の受賞スピーチだろう。スピーチの最後に女性を代表する力強いメッセージを送り、ゴールデングローブ賞のプロデューサー陣も慌ててスピーチの巻きを告げる音楽を切り上げた。ハリウッドではいまだ多くの性暴力スキャンダルが影を落とし、多様性改善に向けた取り組みも遅々としているが、キングはこの場を借りて業界全体の問題に目を向けた。

「私はこの場を借りて、いまこの場で宣言します。この先2年間で、私がプロデュースする作品はすべて――いまここで誓います、後々苦労すると思いますけれど――私がプロデュースする作品ではすべて、女性が半数を占めるようにします」とキング。「上層部の方々、ショウビズ界だけではなく、全ての業界の主導者の方々に、私は戦いを挑みます。皆さんも戦ってください。我々とともに団結して立ち上がり、同じ道を歩んでゆきましょう」

Translated by Akiko Kato

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