カーディ・B、過激すぎるセクシーな新作ビデオが公開

職場での閲覧要注意なカーディ・Bの新作ビデオが公開された。カーディ・Bが、ラップし、腰を振り、授乳するという、なんとも過激でセクシーなホラ・フランティス監督の挑発的な映像だ。

まさにグッドタイミング。女性アーティストとして初めて、アルバム全曲がアメリカレコード協会(RIAA)からゴールドディスク、またはプラチナディスク認定を受けたことが明らかになったのと同じ週に、カーディ・Bが「Money」のミュージックビデオをリリースした。ホラ・フランティス監督の手によるビデオは、祝祭と絢爛たる過剰美の象徴。見る者があっけにとられるほどの詰め込み感、裸でピアノを弾いたり、母として授乳したりと、ブロンクス出身のラッパーはさまざまな点で、プライスレスな存在感をアピールしている。描写も実にあからさま。ようするに、今年ベルカリス(訳注カーディ・Bの本名)の存在を際立たせた個性、性格、物語をすべて網羅したのが「Money」なのだ。

カーディの人生をがらりと変えた波乱万丈な第4四半期が終わりを迎えた今、「Money」は違った意味合いを帯びている。グラミー賞にノミネートされたラッパーは、何かに抵抗するかのように言い捨てる。「私はD(Dick=男性器)なんかいらない。欲しいのは(お金)/小悪魔が欲しいのはただひとつ(お金)」。一難さってはまた一難。離婚という一幕もあった。にもかかわらず、混沌とした2018年の音楽シーンの中心にいたのはカーディだった。この傾向は来年も変わるまい。

来年2月のグラミー賞では、カーディは、最優秀アルバム、最優秀ソング部門を含む5部門にノミネート。彼女の最新アルバム『インヴェイジョン・オブ・プライバシー』は、ローリングストーン誌が選ぶ2018年版ベストアルバムでNo.1に輝いている。

Translated by Akiko Kato

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