トランプ大統領、35のツイートで振り返る2018年

2018年もトランプ大統領は数々の過激発言をつぶやき続けた(Photo by Sarah Rice/Getty Images)


【9月】

(2018年9月19日、午前8時42分)

たぶん今年後半、最も記憶に残る動画演説がこれだろう。撮影が始まったと同時にぶっつけ本番でやったようだ。「これはタフなハリケーンだ」と、ハリケーン・フローレンスの甚大な被害が残る中、トランプが言った。そして、「水位という点で、これまで経験した中で最も雨が多かった。ここまでの経験はめったになかったし、もちろん良いことではない」と続けた。

カバノー判事は私が彼を推薦した理由をアメリカに知らしめた。彼の証言はパワフルで、正直で、素晴らしかった。民主党員の捜索と破戒戦略はみっともないし、この過程は全くの見せかけで、引き伸ばしと妨害と抵抗を意図したものだった。上院は必ず投票しろ!(2018年9月28日、午前7時46分)

マナフォート同様、カバノー判事も民主党に人生を踏みにじられる前は、目をキラキラ輝かせた理想主義者だった。現実の世界では、未来の最高裁判事候補であるカバノー判事の、過去の性的暴力疑惑に対する証言は皮肉交じりで感情的、動揺が丸見えだった。そのため、保守派の裁判官ジョン・ポール・スティーヴンスを含む法律の専門家が連合して、カバノーが連邦最高裁の裁判官には不適切だと宣言するに至ったのである。

【10月】
サウジアラビアの皇太子と話をしたところで、彼はトルコのサウジ領事館で起きた事件について知らないと全否定した。彼は国務長官マイク・ポンペオと一緒だったのだ。(2018年10月17日、午前3時40分)

プーチンも2016年の大統領選に影響など与えていないと否定した。アメリカの政府機関であるインテリジェンス・コミュニティが見つけた情報を無視して、トランプはプーチンを信用した。ムハンマド・ビン・サルマーンはジャマル・カショギの殺害を命令していないと否定した。政府機関インテリジェンス・コミュニティが見つけた情報を無視して、トランプはサルマーン皇太子を信じた。

共和党員は全員が持病を持った人々を支援するし、そうでない党員は私が話をすればそうなる。私は完全に支援する。それに民主党は国民のメディケアを破壊するつもりだが、私は今後も健全かつ健康に維持するつもりだ。(2018年10月19日、午前4時43分)

民主党が下院の過半数を超えることが明らかになるに従って、トランプは共和党に投票するように国民を説得しようと、あからさまな嘘をつく戦法に打って出た。共和党は持病持ちの人々を支援しないだけなく、保護を取り除こうと積極的に活動しているというのに。「民主党は国民のメディアを破壊するつもりだが、私は今後も健全かつ健康に維持するつもりだ」とは、文才に長けていると自慢する大統領らしいユニークな文章だ。

【11月】


(2018年11月3日、午前1時1分)

中間選挙のために必死のお願いツイートだ。もう一つ見てほしいのが、中産階級の税金を大幅に減らすというトランプの約束だが、これは結局実現しなかった。

今夜はとてつもなく大きな成功だ。みんな、ありがとう!(2018年11月7日、午後1時14分)

トランプは2018年にレッドウェイヴが起きると約束していたが、中間選挙では民主党が40議席も増やすという快挙を成し遂げた。みんな、ありがとう!

もちろん、私たちはオサマ・ビン・ラディンをもっと早く捕まえるべきだった。世界貿易センターを攻撃する前に私は本の中で彼を指摘していた。クリントン大統領がビン・ラディンを撃ち損ねたのは有名だ。私たちはパキスタンに何十億ドルと支払ったのに、彼らはビン・ラディンが国内で暮らしているとは教えてくれなかった。ばか者どもが!(2018年11月20日、午前12時26分)

トランプは自分が蔑ろにされたと感じると、止めどもなく落ちるようだ。この場合は、オサマ・ビン・ラディン殺害ミッションを監督した海軍の最高司令官ウィリアム・H・マクレイヴンがトランプを避難したことがきっかけで、オサマ・ビン・ラディン殺害を貶めたというわけだ。

荒々しく広範囲を襲う強い北風がすべての記録を塗り替える勢いだ。地球温暖化はどうした?(2018年11月22日、午前9時23分)

時に寒くなるからという理由で、現アメリカ合衆国大統領は気候変動を信じないことを、ここに記しておく。

【12月】
私は関税男だ。我々の国家の偉大な富を盗むような人間や国が現れたら、私はその特権を得た代償を払ってもらいたい。我々の経済力を最大限に引き上げる最良の手段がこれだ。現在、我々は関税で何十億ドルも手に入れ始めている。アメリカを再び金持ちにするぞ。(2018年12月5日、午前12時3分)

世界経済第2位の国との貿易戦争を、トランプ大統領は自分自身のブランディング手段の一つとしか考えていないことを、ここに記しておく。

大統領の疑いがすべて晴れた。ありがとう!(2018年12月8日、午前8時)

2018年の大統領ツイートの中で最も驚異的な投稿は、ニューヨーク州南部連邦地方裁判所(SDNY)と特別弁護人事務所がマイケル・コーエンの量刑手続きメモを申請した後のものだろう。コーエンはトランプの元弁護士兼調整役で、裁判で元ボスは重罪である選挙資金法違反を彼に指示したと証言した。このメモにSDNYは、コーエンの主張が裏付けられ、トランプ大統領の不倫相手だったと主張するストーミー・マクダニエルズとカレン・マクドゥーガルの口を選挙前に封じるために、コーエンはトランプの「指示に従って、協力して」金銭を渡した、と記載されていた。言い換えると、連邦検事たちはトランプ大統領が重罪に加担したと認めたわけだ。当たり前すぎて面白みに欠ける。

民主党は壁の概念を見くびっているようで、旧式と呼ぶ。その実、これ以外に有効な手立てはなく、過去何千年もそれが真実だった。車輪と同じで、これ以上良い形はない。私は技術やテクノロジーについて他の誰よりも知っている。(2018年12月21日、午後8時58分)

鋼鉄製の羽根板バリアのデザインの一つで、美しい見た目でありながら、完全に効果的だ!(2018年12月22日、午前7時14分)

現在、トランプが国境の壁建設に取り憑かれているため、政府機関が一時的に閉鎖されてしまった。閉鎖が公表された日、壁が「旧式の」テクノロジーだという非難を、車輪は普遍的だと指摘することで、それが誤りだと実証しようとした。自分は「技術を他の誰よりも知っている」と主張する前に、車輪は「これ以上良い形はない」と記した。その日遅く、トランプは先端が尖った鋼鉄の羽根板で作ったバリアの漫画風デザイン画を投稿した。この画像をどこから手に入れたのかは不明だが、現在考えられているプロトタイプの一つではなかった。

国境の壁建設の資金がまったく供給されないことを十分に認識していながら、トランプ大統領の見当違いの権力行使パフォーマンスのせいで、政府機関は閉鎖したままで、ホリデーシーズンだというのに、多数の連邦政府職員の給料が支払われていない。ある官庁の管理人をやっているボニータ・ウィリアムスは、孫へのクリスマスプレゼントに自転車を買ってあげる予定だった。しかし、この閉鎖のせいで計画が狂ったのである。彼女は「上司から給料は支払われないと言われました。つまり給料は絶対に出ないということです」とワシントン・ポスト紙に語った。きっと、これがトランプ政権の楽しい休暇の過ごし方なのだろう。

Translated by Miki Nakayama

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